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書籍と他メディアの取次でドイツ国内に7ヶ所の拠点を持つドイツ最大手のKoch, Neff & Volckmar(KNV)が2月に倒産申請し、その影響が懸念されている、と複数のドイツのメディアが伝えている。(2019年6月27日:末尾に更新情報)
1829年創業の老舗で59万タイトルを扱う取次であるKNVは、この数年大規模な設備投資をしており、中でもテューリンゲン州エアフルトの北に1億5000万ユーロをかけて新しいロジスティックセンターを作った。だが投資先との商談がまとまらず、今回の措置に至ったという。
4月末までは、1800人の従業員は通常営業をする。同取次はドイツ国内の書店4200店、オーストリアとスイスに800店、それ以外の国600店に書籍を卸している。ドイツには約3000社の出版社があり、その3分の1は一般書の版元だ。ドイツの年間書籍総売上げ50億ユーロのうち95%は全体総数の7%の出版社によるものだが、その残りの93%は年間売上げが500万ユーロ以下のインディペンデントと呼ばれる中小出版社で占められる。
ドイツ出版社書店協会の調査では、20~49歳の読者層の減少が続き、デジタル化による書籍市場への影響が伝えられたばかりだった。
参考リンク
独ニュースサイトDVZの記事
https://www.dvz.de/rubriken/logistik/industrie-und-handelslogistik/detail/news/insolvenz-sorge-um-jobs-beim-buchgrosshaendler-knv.html
独Deutsche Welle国際テレビのニュースサイトDW Newsの記事
https://www.dw.com/en/how-do-independent-publishers-in-germany-survive/a-48196635
Publishing Perspectivesの記事
2019年6月27日更新情報
倒産したドイツの取次、KNVは執行代理人によってオークションにかけられ、ベルリンに本社を置くロジスティックス会社のサイトフラクト(Zeitfracht)が買収した。3カ所あるKNV倉庫はそのまま作業を続け、約1600名の従業員の雇用は守られると発表した。
参考リンク
サイトフラクトのプレス・リリース