《この記事は約 3 分で読めます(1分で600字計算)》
槇氏の近年でもっとも重要なエッセー「アナザーユートピア」に、分野を超えた17名の論者が応答した一冊。2020年以降の日本の都市のあり方に一石を投じる!
発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。
書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
アナザーユートピア 「オープンスペース」から都市を考える
槇文彦/真壁智治/NTT出版
内容紹介
日本が誇る世界的建築家、槇文彦氏編著の最新刊!
槇氏の近年でもっとも重要なエッセー「アナザーユートピア」に、分野を超えた17名の論者が応答した一冊。
2020年以降の日本の都市のあり方に一石を投じる!
槇文彦氏は、《代官山ヒルサイドテラス》、NY同時多発テロ跡地に建てられた《4 WTC》をはじめ、ワールドワイドに活躍するだけでなく、近年では新国立競技場問題で議論をリードし注目を浴びました。昨年卒寿を迎えられましたが、なお精力的に活動されております。
槇氏は、エッセー「アナザーユートピア」で、これまでのように「建物」を建てることから都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――空き地、原っぱ、広場、路地、道、等――を中心に据え建物・都市をつくることが、人々の賑わい、交流、ひいては幸福な社会をつくるのではないかと主張し、都市・建築分野を超えて、多分野の人に取り組んでほしい課題として問題提起されました。
本書では、槇氏の問題提起を受け、建築家、都市計画家、ランドスケープデザイナー、社会学者、歴史学者、美学者、キュレーター、弁護士といった、さまざまなジャンルで活躍する若手からベテランまでの17人が、それぞれの角度から「オープンスペース」という概念を深め、より善き街や都市をつくるための提案を行いました。
それを受けて、槇氏も、自らの夢を語る、大変感動的なテキストを寄せています。
【執筆者一覧】
青木淳、陣内秀信、広井良典、中島直人、塚本由晴、北山恒、平山洋介、水野祐、手塚貴晴+由比、饗庭伸、福岡孝則、保井美樹、田中元子、泉山塁威、伊藤亜紗、藪前知子
【目次】
巻頭 アナザーユートピ――槇文彦
序論 「アナザーユートピア」への誘い――真壁智治
Ⅰ オープンスペースを考える
1 原っぱの行方――青木淳
2 オープンスペースの空間人類学――陣内秀信
3 オープンスペースとコミュニティ――広井良典
4 都市計画と広場――中島直人
Ⅱ オープンスペースを調べる
5 オーナーシップ、オーサーシップから、メンバーシップへ――塚本由晴
6 都市の「すきま」から考える――北山恒
7 誰のためのオープンスペースか?――平山洋介
8 法の余白、都市の余白――水野祐
Ⅲ オープンスペースをつくる
9 空であること――手塚貴晴・手塚由比
10 空き家・空き地と中動態の設計――饗庭伸
11 都市に変化を起こすグリーンインフラ――福岡孝則
12 オープンスペースを運営するのは誰か?――保井美樹
Ⅳ オープンスペースをつかう
13 100㎡の極小都市「喫茶ランドリー」から――田中元子
14 ストリートは誰のものか?――泉山塁威
15 身体の違いがひらく空間――伊藤亜紗
16 アートとオープンスペース――藪前知子
総論 「オープンスペース」から夢を描く――槇文彦
あとがき――真壁智治
出版情報
発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784757160774
税抜価格:¥2,700 (JPY)
ジャンル:ノンフィクション , 科学
刊行日:2019/02/28
NetGalleyの紹介ページ
NetGalleyの使い方(公式ヘルプ)
https://netgalley.zendesk.com/hc/ja/articles/115003991694
(※情報提供:株式会社出版デジタル機構)