ワシントン・ポスト紙のB・ウッドワードが米PEN協会文学貢献賞を受賞

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 ドナルド・トランプ政権の内幕を克明に再現し、昨年9月の刊行以来200万部近く売れた『FEAR: TRUMP IN THE WHITE HOUSE』(邦題『FEAR 恐怖の男』)のノンフィクションライター、ボブ・ウッドワードが2019年の米PEN協会の America Literary Service 賞を受賞した。

 米PEN協会のスザンヌ・ノセル会長は「丁寧で客観的なルポタージュと、息をつかせぬストーリーテリングを評価した」「彼の著作は何十年もアメリカの民主主義の砦として貢献してきた」とコメントしている。

 ウッドワードは1971年からワシントン・ポスト紙の記者として、リチャード・ニクソン大統領失墜の発端となったウォーターゲート事件を追いかけ、数々のスクープをものにし、現在も同紙で編集者として活躍する。同僚だったカール・バーンスタインとの共著『ALL THE PRESIDENT’S MEN』でピューリッツァー賞を受賞し、歴代大統領の政権の内幕を赤裸々に描いてきた。

 2003年には9.11全米同時テロ事件の真相に迫る一連のレポートで再受賞。匿名性を守る代わりに、まるでその場に居合わせたかのように会話を再現する手法で名を馳せ、これまでに19冊の著書がある。

 来たる5月21日にニューヨークの自然史博物館で、米PEN協会の文学ガラ(PEN America Literary Gala)が催される。同時に児童書出版のスカラスティック勤続40年、リチャード・ロビンソンCEOも表彰される予定だ。

参考リンク

米PEN協会のサイト
https://pen.org/2019-literary-service-award-bob-woodward/
ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2019/01/14/books/bob-woodward-pen-literary-service-award.html

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About 大原ケイ 117 Articles
NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。