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マイケル・ウォルフの『炎と怒り』(この2月にハヤカワから緊急出版された)に次ぐ、元側近によるドナルド・トランプ大統領に批判的な暴露本が近日刊行予定となり、トランプからのツイッターによる誹謗中傷や担当弁護士からの訴訟に対し、出版社が反旗を翻していると複数の米メディアが報じた。
今回大統領の怒りを買っているのは、テレビ番組「ザ・アプレンティス」の出演者で、放映時代からのとりまきのひとりだったオマロサ・マニゴー=ニューマンが書いた『Unhinged: An Insider’s Account of the Trump White House』というタイトルの本で、版元はサイモン&シュスター。
さっそく出版停止を要求する訴訟が起こされたが、大統領側はマニゴー=ニューマンが2016年にNDA(Non-disclosure agreement)と呼ばれる契約書(解雇された後に雇用主のことを公にしない)に署名をしていたことを理由に挙げているが、これはエンタメ産業ではよく交わされる契約だが、政府機関などでは情報公開の公共性が優先されるため、無効であることが多い。
本に書かれていることを裏付ける資料として、マニゴー=ニューマンはトランプとの会話を何度も録音していたといい、今回の訴訟は本だけでなく、テープの公開も牽制する動きとみられている。
トランプはツイッターでマニゴー=ニューマンを罵った際に蔑称として“dog”という言葉を使い、各方面から「大統領らしからぬ発言」と非難されているが、さらに黒人に対する蔑称である言葉を使っている録音資料が存在すると言われている。
参考リンク
CNNオンラインの記事
https://edition.cnn.com/2018/08/16/politics/omarosa-simon-schuster-white-house/index.html
USAトゥデイの記事