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この7月3日に突如解雇されたデモス・パーネロス元バーンズ&ノーブルCEOが、これを退職手当のない不当解雇だとして、ニューヨークの地方裁判所で起訴を申し立てた。起訴状に書かれたレン・リッジオ会長とのあつれきや、バーンズ&ノーブル買収に興味を示していた“書店”があったことなどが暴露され、米出版業界での話題となっている。
28日付の起訴状では、パーネロスは複数の企業規定に違反したとして解雇されたが、とある買収オファーがこの6月に暗礁に乗り上げたことから次第にパーネロスとリッジオの関係が悪化していったことが伺える。解雇について具体的な理由が示されなかったため、アメリカ全土で企業幹部が辞職に追いやられるケースの多い#MeTooムーブメントとの関連も噂され、セクハラがあったのではないかとの疑いまでかけられた、と不当性を訴えている。
起訴状には、バーンズ&ノーブルを買収しようとしたのは、匿名の“book retailer”(通常、書店を指すのでアマゾンではないとされる)と表記されているが、業界ではこれが全米2位の書籍チェーン店ブックス・ア・ミリオンや、カナダのインディーゴだとする憶測が飛び交っている。
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ニューヨーク・タイムズの記事