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【編集部記事】※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。
hon.jp DayWatchでは毎週末、あまり語られることがなかった「商品管理」という観点で、電子書籍の本質に迫っていきます。そして、すでに一部出版社で使われている「hon.jpターミナル」という電子書籍書誌管理システムを使いながら、その業務対策について考えていきます。出版社勤務の方は、ぜひ研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部
出版社の電子書籍担当者をもっとも困らせるのが、毎月のように出てくる新しいハードウェアへの対応です。今までガラケー用にしか電子書籍化していなかった作品を、iPhone用やAndroid用に作り直したり、または今後出るであろう未知のハードウェアに次々と対応させたり….。
できれば一度作った電子書籍ファイルをそのまま流用できれば楽で問題ないのですが、そうはいかない場合もあります。新型ハードウェアがウリとしている新機能に対応させたい、やはり最初から電子化作業をやり直そう、著者にたのんで文章を加筆してもらおう、という決断をすることもけっこうあります。商品管理の面からみると、これは「新しい作品をつくる」ことと同じになります。
「hon.jpターミナル」ではそのようなケースを想定し、すでに入力した書誌レコードを新しい書誌レコードとして複製コピーするコマンドが用意されています。これは1つの作品を元に別作品をつくる場合に便利なコマンドです。下のビデオを観てください。
この「ジャパン出版社」の電子書籍担当者は、以前に作成した書誌レコードアイコンをクリックして、下のコマンドメニューから「書誌レコードを複製」コマンドを選択し、新しい書誌レコードを作成しました。そして、新しい書誌レコードのnamespaceが気にくわないのか、アイコンを長押しして、namespaceも変更しています。
複製によって作られた新しい書誌レコードは、複製元のメタデータの多くをそのまま保持しています。これによって、同じメタデータを再び入力し直す手間も減り、電子書籍担当者は追加メタデータの入力に専念できます。日々の入力作業の短縮ワザとして、ぜひ覚えておきたいメニューコマンドの1つです。
【hon.jp】n
問合せ先:hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )