文化庁がAI翻訳の人材育成など 日刊出版ニュースまとめ 2026.01.04

【写真】三省堂書店 神保町本店(小川町仮店舗)+猫
Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly 生成塗りつぶし“歩いている茶白猫”)
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【目次】

政治

トランプ氏「ベネズエラへの攻撃成功」、マドゥロ大統領を拘束し国外移送…政権転覆に成功か〈読売新聞(2026年1月3日)〉

ひとことコメント

なんてことを……(鷹野)

漫画をAIで多言語翻訳、迅速輸出で海賊版を防止 文化庁が人材育成〈日本経済新聞(2026年1月3日)〉

ひとことコメント

「人工知能(AI)を使って迅速に翻訳できる人材を育成」って話なのですか……翻訳家の方々から、AI翻訳のポストエディット(Post-Editing)は「つまらない」「安い」「やってられない」って話を聞くのですが。[追記:令和7年度補正予算関係資料に『翻訳家等の中核的専門人材の育成・確保や対価還元に向けた著作物等データの流通促進に係る環境構築等を支援。マンガ分野では、多言語翻訳AIの活用や高度な翻訳等を行う人材の育成を支援。』って書いてありましたね……](鷹野)

社会

KADOKAWA、海外で漫画家発掘 売れっ子が台湾出張し講座〈日本経済新聞(2026年1月3日)〉

Harlequin France to Adopt AI Translation(フランスのハーレクイン社、AI翻訳を導入)〈Publishers Weekly(2026年1月2日)〉

AIエージェント時代、正直しんどい話|ryo〈Zenn(2025年12月31日)〉

ひとことコメント

ここに書かれているのはプログラミングの話ですが、前述のようなAI翻訳のポストエディットでも同じような話を聞いてますし、文章書きでも普通に起きることだよなと、身につまされる感じがしました。「楽しさまで奪われた感じがある」というのが……(鷹野)

経済

アイティメディア 多田頼正氏「AIを脅威ではなくパートナーと捉え、オープンなスタンスで発信力を高めていく」〈DIGIDAY[日本版](2026年1月3日)〉

トラック業界、過当競争から脱却なるか 許可更新制・最低運賃導入へ〈日本経済新聞(2026年1月3日)〉

終わらぬ「物流問題」、増える荷主側の法的義務。取り組みが不十分な場合は100万円以下の罰金も〈東洋経済オンライン(2026年1月2日)〉

ひとことコメント

トラック新法、特定荷主になる年間9万トンラインについて調べていたら、ちょっとややこしくてよくわからなくなってしまいました。とりあえず重さのことだけ考えると、雑誌1部あたり600グラムとすると1.5億部で9万トン。返品の復路も考えると1億部くらいでしょうか。雑誌の推定発⾏部数は年間約10億部。書籍のほうが1部あたりは軽い場合が多いけど、それでも出回りで6.8億部(いずれも2024年)。まあでも普通に考えると、自社トラック以外の貨物輸送事業者と契約しているのは取次なので、特定荷主に該当する可能性があるのはトーハン・日販だけ? と思ったのですが、改正後の定義だと所有権ではなく「輸送の方法などを実質的に決定している事業者」が荷主になるとのこと。貨物輸送事業者と直接契約していなくても「輸送モード(この輸送⽅法で・この⾦額で)・受取日時(いつまでに)・受取場所(どこに)」の3つすべてを決めている場合は、荷主になるそうです。定価販売縛りで運賃は実質的に出版社が決めてる?(この⾦額で)、発売日は出版社が決めてる(いつまでに)、そして、指定配本(どこに)をやっていると、3つとも合致しちゃう。つまり、出版社が荷主になる場合もあることに。パターン配本(ランク配本)ならこれらは基本的に取次が決めてることになると思うので、指定配本の量次第でしょうか? うーん、ややこしい。ちなみにKADOKAWAのBECプロジェクトは物流も自社で手配(商流は取次)していますが、2024年実績で年間生産部数が850万部とのことなので、1冊200グラムとすると1.7万トン。仮に生産したぶんすべて出荷したとしても、BECだけなら年間9万トンには届かない計算です。(鷹野)

2026年の日本・欧州・新興国の経済を展望する〈日本経済新聞(2026年1月3日)〉

Post-B&T, Vendors Jostle for the Library Market(ベイカー&テイラー終了後、ベンダー各社は図書館市場をめぐって激しい競争を繰り広げる)〈Publishers Weekly(2026年1月2日)〉

なぜあのディズニーがOpenAIと提携したのか。日本が備えるべきエンタメビジネス激変の未来〈徳力基彦(tokuriki)(2026年1月2日)〉

イベント

日本電子出版協会「新春講演会:2026年の電子出版はどうなる?」講師:鷹野凌〈オンライン/1月9日〉

デジタルアーカイブ学会「第10回研究大会 / デジタルアーカイブ推進基本法は現場とアーカイブ支援をどう変えるか / デジタルアーカイブ推進基本法に向けた最新動向 など」〈東京都千代田区(一橋講堂)/ 2026年1月9日~10日〉

図書館流通センター「電子図書館サミット2025」〈東京都文京区(図書館流通センター 本社B1Fホール)/1月29日〉※TRC-DL導入自治体関係者のみ対象

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文フリ東京で頒布した新刊はボッドキャスト・ファーストの書籍化!『ぽっとら Podcast Transcription vol.1 ~ 詐欺広告や不快広告・金融検閲・生成AIと著作権・巨大IT依存問題など、激変する出版界の広範な論点を深掘りしてみた。』というラノベみたいな長いタイトルの本です。詳細はこちら。

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