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【編集部記事】英The Booksellerによると、映画化もされ、英語圏で大ヒットとなった女性向け官能向け小説「Fifty Shades of Grey」シリーズの利益を巡り、作品を発掘したインディーズ電子書籍サイトThe Writer’s Coffee Shop(本社:豪州ニューサウスウェールズ州)の創業者間で訴訟が発生していた件について、双方が和解に同意したとのこと。
争っていたのは、The Writer’s Coffee Shopサイト設立メンバー4名のうちのJennifer Lynn Pedroza氏(米国テキサス州在住)とAmanda M. Hayward氏(オーストラリア在住)。記事によると、Hayward氏側が「Fifty Shades of Grey」の出版権を米Random House社(当時)に販売するため無断でTWCS Operations社を個人設立。Pedroza氏側が、Hayward氏側がThe Writer’s Coffee Shop社が受け取るはずだったアドバンス料・ロイヤリティー金を横領したとして訴訟を起こし、今年1月に損害賠償金1,150万ドル(約14億円)を命じる判決を勝ち取ったが、Hayward氏側がその判決を不服として控訴していた。
The Writer’s Coffee Shopは、2009年にオーストラリアを拠点に立ち上がった読書コミュニティサイトで、欧米のKindleブームを受け、電子書籍出版事業をスタートさせるために2010年10月に法人化。電子書籍として発売した「Fifty Shades of Grey」が米Goodreads.com等で高評価を受け、ファンが拡大。2012年にはペーパーバック版が今回New York Timesランキング入りし、個人の電子書籍作家としては史上空前のメガヒットとなった。翌年、作家のE L James氏はForbes誌の2013年作家収入ランキングで1位となり、金額面でも若手歌手部門ランキング1位のLady Gaga氏を超えたことが話題となった。【hon.jp】
The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/fifty-shades-royalty-lawsuit-settled-texas-394296 )