混迷を深める「Google Books」著作権裁判、今度はフランスの出版社400社が参戦

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 フランス国内の有力出版社団体であるSyndicat National de l’edition(SNE)は現地時間の10月24日、Google現地法人が運営する書籍内検索サービス「Google Book Search」の著作権訴訟に参戦することを表明した。

 SNEが原告として参戦するのは、仏La Martiniere Groupeが今年6月にGoogle現地法人に対して起こした訴訟。今年に入り、米国の著者・出版社団体が起こしたGoogle Books裁判がそのままEU各国にも飛び火しており、今回のSNE参戦によって同サービスは新たに400社の欧州系出版社を敵にまわした格好となる。

 一方、審議が先行している米国“本家”の裁判では、Google側が証拠物件としてライバルサービスを運営するAmazon・Yahoo!・Microsoft社の技術資料の召還を求めたところ、10月に入りAmazon側が拒否。こちらもますます混迷を深めている。

 なお、日本国内では「Google Book Search」サービス自体がまだ本スタートしていないため、似たような訴訟はまだ起こされていない。

【関連サイト】
仏SNEの本件に関するプレスリリース(仏文、PDF形式)
http://www.sne.fr/2_actualite/pdf_doc/CommuniqueGoogle-24octobre2006.pdf

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