ウェブでリワード広告が急増したのはなぜ? など 日刊出版ニュースまとめ 2025.03.23

Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly 生成塗りつぶし“歩いている茶白猫”)
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【目次】

政治

AI向け学習データ提供、同意不要に 相手先公表など条件〈日本経済新聞(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

著作権法ではなく、個人情報保護法の見直しを検討しているというニュースです。(鷹野)

社会

教科書ページ数は「ゆとり」の3倍 知識と探求、両立模索〈日本経済新聞(2025年3月22日)〉

令和なコトバ「報酬」 ネット広告「あと○秒」にイラッ〈日本経済新聞(2025年3月22日)〉

ひとことコメント

ところがコロナ禍をピークに無料ウェブメディアがページビューを稼げなくなり、ウェブ広告も低迷。記事を読みたい読者に無理やり広告動画などを視聴させることで、あわよくばクリックしてもらうリワード広告を設置する媒体が増えたわけだ。

んー、なんか違和感。メディア側というよりむしろ、広告プラットフォームがリワード広告を武器のひとつとして積極的に提供し始めたことが要因に思えるのですけど。つまり、武器商人が新しい武器を供給しているからこそ起こる事象なのでは。実際、遭遇する全画面型リワード広告の多くは、Google AdSenseの「自動広告」ですよね? 私はこの「自動広告」が最近のウェブメディアの惨状を招いている戦犯だと思っています。なお、Google AdSenseからのメールを確認してみたら、「自動広告における全画面広告フォーマットの仕組みが変わり、全画面広告を表示する頻度をより細かく管理できるようになります」というお知らせが2023年10月に来ていました。「変更点」に挙げられているのは以下の3つです。

  • ユーザーがページから離れたときまたは再び訪問したときに、全画面広告が表示されるようになりました。
  • 自動広告で全画面広告を有効にすると、全画面広告が表示される頻度を管理できるようになります。
  • 全画面広告の表示頻度はデフォルトで 10 分に設定されています。表示する全画面広告の数に応じて、1 分から 1 時間の範囲で頻度を指定できます。

これが原因なのでは? 初期設定のまま使ってるメディアが多いでしょうから、メディアの意志にあまり関係なく自動的に増えている可能性が高いように思います。(鷹野)

4大週刊少年マンガ誌の編集長がマンガ界の未来を展望、注目作として挙げたのは〈コミックナタリー(2025年3月21日)〉

CA2080 – 動向レビュー:日本の公共図書館における地域資料のデジタル化及びデジタルアーカイブ構築の現状 / 岡本常将〈カレントアウェアネス・ポータル(2025年3月20日)〉

経済

Google claims news is worthless to its ad business after test involving 1% of search results in eight EU markets(グーグルは、EUの8つの市場で検索結果の1%を対象としたテストの後、ニュースは広告ビジネスにとって無価値であると主張)〈TechCrunch(2025年3月21日)〉

‘More are published than could ever succeed’: are there too many books? | Books(「成功できる数よりも多くの本が出版されている」:本が多すぎるのか?)〈The Guardian(2025年3月21日)〉

中東と日本をアニメで結ぶ「マンガプロダクションズ」、サウジ人社長は早稲田出身の元外交官〈読売新聞(2025年3月21日)〉

技術

AI創作物が呼び起こす新しい感興 その美を何と名づけるか 心揺さぶる「バグ」に可能性〈日本経済新聞(2025年3月22日)〉

ひとことコメント

橋本大也氏がHON-CF2023で「ハルシネーションこそ可能性」とおっしゃっていたのを思い出しました。「とくに創作の世界では、可能性に満ちている」とも。(鷹野)

グーグル検索結果CTR調査【最新版】―― 1位CTRは19%~38%と業界格差が拡大【SEO情報まとめ】 | 海外&国内SEO情報ウォッチ〈Web担当者Forum(2025年3月21日)〉

CA2079 – 動向レビュー:生成AIを用いた文献調査ツール / 矢田竣太郎〈カレントアウェアネス・ポータル(2025年3月20日)〉

イベント

開志専門職大学アニメ・マンガ学部&新潟視覚芸術研究所「マンガをめぐる〈ジャーナリズム〉の現在――『マンガ論争』の歩みから考える」〈オンライン/3月23日〉

文化庁・一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム(NKAC)「脚本アーカイブズシンポジウム2025」〈神奈川県横浜市(情文ホール)/3月23日〉

株式会社イコール設立記念トークライブ「出版業界の崩壊音の中で出版の未来を語り合う会」仲俣暁生と橘川幸夫の対話 / 司会・石橋毅史〈東京都港区 SHARE LOUNGE 外苑前/3月25日〉

日本電子出版協会「国立国会図書館の電子情報サービスに関する近年の動き」〈オンライン/3月26日〉

日本読書学会 公開セミナー「読書調査のこれまでとこれから~読書をめぐるデータからなにがわかるのか」登壇者:桜井政成(立命館大学)、小山内秀和(畿央大学)、大庭一郎(筑波大学)〈神奈川県横浜市(オンライン併用)/3月29日〉

日本電子出版協会「『AIと共に書く』 CURSOR入門」講師:遠藤諭氏〈オンライン/4月4日〉

日本図書館協会障害者サービス委員会「音訳者・音訳ボランティアのための著作権セミナー」〈オンライン/5月18日〉

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