不快な広告で埋め尽くされたメディアなど 日刊出版ニュースまとめ 2025.03.22

Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly 生成塗りつぶし“歩いている白猫”)
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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。

【目次】

政治

トランプ氏、教育省解体へ大統領令 「権限を州に戻す」〈日本経済新聞(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

「Think!」にある中林美恵子氏(早稲田大学教授)のコメントが勉強になりました。アメリカでは繰り返されてきた議論なのですね。1980年の大統領選の時点で、レーガン氏が教育省廃止を宣言していたんですって。「小さな政府」の共和党、ってことですね。(鷹野)

国民・玉木雄一郎代表「エロ広告」で私見 女性議員の質疑での連呼に「敬意」表現の自由にも言及 – 社会〈日刊スポーツ(2025年3月21日)〉

社会

マスメディアから「コミュニティメディア」へ。今、ラジオは全盛期〈ウェブ電通報(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

そういえば、radikoでも昨年からポッドキャストの配信が始まっているんですけど、まだラジオ局以外には門戸が開かれていないようです。残念。(鷹野)

国立国会図書館よ、永遠なれ〈日経ビジネス電子版(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

国立国会図書館デジタルコレクションの送信サービスが素晴らしいってことにみんなが気づきはじめて、利用者登録の申込みページに赤字で「手続に相当の日数を要しております」って注意書きが出るようになっています。まあ、これはうれしい悲鳴かな。(鷹野)

インタビュー【漫画家のまんなか。vol.26 秋本治】「名車、航空機、鉄道――好きなものからアイディアが生まれる」 『こち亀』の秋本治が創作への想いを語る〈ebjニュース&トピックス(2025年3月21日)〉

本の「正しい」読み方はあるか、「飛ばし読み」も効果的〈日本経済新聞(2025年3月21日)〉

デジタル教科書「推進ありき」デメリット検討不十分…専門家「現場崩壊しかねない」と警鐘〈読売新聞(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

逆に、読売新聞は「反対ありき」で特集を構成してませんか? これぞまさに「ネガティブ・キャンペーン」だと思うのですが。(鷹野)

「ニュータイプ」「スニーカー文庫」……現在のKADOKAWAの礎を作った元副社長・井上伸一郎が語るおたくな仕事と人生〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2025年3月20日)〉

「全っ然違うじゃん…」有隣堂の現役店員が直伝・出版社ごとの“文庫本の細かすぎるこだわり”が目からウロコの連続だった「100ページ以上違うの!?」〈BuzzFeed(2025年3月20日)〉

第101回 版元と協働、高校生向け授業|いまいちど、本屋へようこそ〈新文化オンライン(2025年3月20日)〉

少年サンデー編集長「コナンの本筋は“黒ずくめの組織との戦い”ではない!?」。ヒット作連発の根底にある「面白がることの大切さ」【大嶋一範インタビュー 前編】〈ダ・ヴィンチWeb(2025年3月19日)〉

少年サンデー編集長「ジャンプにめちゃくちゃ勝ちたい」。出版不況の時代を生き残る“サンデーならではの魅力”【大嶋一範インタビュー 後編】〈ダ・ヴィンチWeb(2025年3月20日)〉

経済

【笠原一輝のユビキタス情報局】生成AIを推進しているAdobeが、米国の学習データ無断使用規制法案を支持するワケ〈PC Watch(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

まあ、Adobeは「許諾とった上で学習ソースにする」っていう差別化戦術をとってますから、学習用でも無断利用禁止ってことになればライバルの足を止められますからね。わかりやすい。(鷹野)

小説投稿サイト運営エブリスタのM&Aで透けるメディアドゥとインフォコムの成長戦略【メディア企業徹底考察 #202】〈Media Innovation(2025年3月21日)〉

賢い生成AIの大幅値上げは避けられない、「月額課金」はもう限界だ〈日経クロステック(2025年3月21日)〉

「歯茎をむき出しにした画像、目の下のたるみの画像」不快な広告で埋め尽くされたメディアに未来はあるのか | メディア業界〈東洋経済オンライン(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

HON.jp Podcasting「#23 下品な広告(2025年3月18日版)」でも触れましたが、そもそもメディア側でもトンマナに合わない広告をブロックする対応は可能な仕組みがあるはずなのですが、収益減につながる可能性も高い点がハードルになっていると思うのですよね。現場判断じゃ無理。責任をとれる経営レベルで判断しないと。(鷹野)

「共同通信がグーグルの生成AIにニュース提供開始」に潜む構造リスク、ますますメディアの経営を厳しくしかねない | ニュース・リポート〈東洋経済オンライン(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

Yahoo!ニュースにしてやられたときのことを思い出す、みたいな話です。まあでも今回の場合、提供せず放置してても勝手に利用されるだけですから、もらえるものはもらったほうがいいと思うんですけどね。(鷹野)

大日本印刷、書店の要望で文庫復刊 出版社とマッチング〈日本経済新聞(2025年3月20日)〉

書店が売りたい本を生み出せる “未来の出版流通プラットフォーム”の構築を開始 | ニュース〈DNP 大日本印刷(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

まずは文庫から、200部からのデジタル・ショートランです。取次の名前が出ていませんが、以前、DNPのデジタル製造機械を一部トーハン桶川センターに移設する(2025年度中の運用開始を目指す)というリリースがあったのを思い出しました。(鷹野)

技術

無法地帯のAIコンパニオン、責任は誰に? 訴訟、依存症問題も〈MIT Tech Review(2025年3月21日)〉

一迅社、白泉社、日本文芸社が発行物に「RFID タグ」の導入を決定 書店のオペレーションと収益改善目指す〈The Bunka News デジタル(2025年3月21日)〉

ひとことコメント

このままだとコミックだけ導入が進んでいく感じになりそうな気配が。(鷹野)

実験的試み:イタリアでAI生成記事オンリー新聞が誕生〈ギズモード・ジャパン(2025年3月20日)〉

イベント

開志専門職大学アニメ・マンガ学部&新潟視覚芸術研究所「マンガをめぐる〈ジャーナリズム〉の現在――『マンガ論争』の歩みから考える」〈オンライン/3月23日〉

文化庁・一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム(NKAC)「脚本アーカイブズシンポジウム2025」〈神奈川県横浜市(情文ホール)/3月23日〉

株式会社イコール設立記念トークライブ「出版業界の崩壊音の中で出版の未来を語り合う会」仲俣暁生と橘川幸夫の対話 / 司会・石橋毅史〈東京都港区 SHARE LOUNGE 外苑前/3月25日〉

日本電子出版協会「国立国会図書館の電子情報サービスに関する近年の動き」〈オンライン/3月26日〉

日本読書学会 公開セミナー「読書調査のこれまでとこれから~読書をめぐるデータからなにがわかるのか」登壇者:桜井政成(立命館大学)、小山内秀和(畿央大学)、大庭一郎(筑波大学)〈神奈川県横浜市(オンライン併用)/3月29日〉

日本電子出版協会「『AIと共に書く』 CURSOR入門」講師:遠藤諭氏〈オンライン/4月4日〉

日本図書館協会障害者サービス委員会「音訳者・音訳ボランティアのための著作権セミナー」〈オンライン/5月18日〉

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