「出版契約書に“書籍”とは書いてあるが、“紙書籍”とは書いていない」米大手出版社Harper Collinsが元CEOの電子書籍出版社に勝訴

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【編集部記事】米出版業界ニュースサイト「Publishers Weekly」によると、大手出版社HarperCollins(本社:米国ニューヨーク州)が2012年に同社の元CEOが経営する電子書籍出版社Open Road Integrated Media社(同)を著作権侵害で訴えた裁判で、前者が勝訴したとのこと。

 この訴訟は、Open Road Integrated Media社が作家と共同で2012年8月に名作児童書「Julie of the Wolves(邦題: 狼とくらした少女ジュリー)」の電子書籍版を発売したところ、HarperCollins側が1971年当時の出版契約書を根拠に、そもそも作家本人に電子化の権利はないと抗議していた。

 焦点となったのは、1971年当時の出版契約書での電子書籍の解釈。担当判事は判決理由として、「出版契約書に“書籍”とは書いてあるが、“紙書籍”とは書いていない」と説明しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/61471-judge-rules-for-harpercollins-in-open-road-e-book-dispute.html

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