講談社とボイジャー、オンデマンド出版システム「T-bridge」を発表

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 株式会社講談社(本社:東京都文京区)と株式会社ボイジャー(本社:東京都渋谷区)の2社は、電子出版データT-Timeをそのまま印刷工程に直結させ、簡易にオンデマンド出版を可能にするシステム「T-bridge」(ティー・ブリッジ)を共同開発した。

 このシステムは、T-Timeのソースデータをそのまま利用し、ブックオンデマンド出版に必要な要素——見開き体裁・ノンブル・柱・目次の自動生成など——を付加したもので、簡単な操作で、商業出版レベルの版面をPDFファイルとして生成することができる。

 T-Timeを開発したボイジャーは、今回のオンデマンド印刷用機能付加のソフトウェアを担当し、講談社は仕様の策定、検証、ソースデータからブックオンデマンドシステムにつなげるノウハウの確立等を担当した。このシステムでは、電子書籍T-Timeと同様に、大日本印刷株式会社の秀英体TrueTypeフォント(中明朝体、細明朝体)で出力することができる。

 ボイジャーは現在出版社に対して行っている電子出版データ作成のためのライセンスに、オプションとして「T-bridge」を加えるビジネスを準備している。また、講談社は、夏をめどに既刊の電子文庫(約500点)をブックオンデマンド化する準備をすすめており、角川書店・集英社・新潮社・筑摩書房・文藝春秋などのT-Time採用出版社に「T-bridge」によるブックオンデマンド出版での提携をよびかけている。

 T-Timeは1998 年ボイジャーが開発、導入した電子出版データ。TTXというHTMLベースのタグ体系をもったソーズファイルをもち、商業的配布に対しては.bookという出版フォーマット化が可能。TTXは柔軟な変換に対応でき、各社の電子書籍デバイスでの可読を簡易なものにする。

【関連リンク】
ボイジャー 本記事の報道資料
http://www.voyager.co.jp/news/2005_release/0316_release_tbridge.html
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