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ドイツの出版社と書店協会が、同国の書籍定価販売の是非についてのレポートを発表したと、ニュースポータルのパブリッシング・パースペクティブスが伝えている。
書籍はこれからも定価で販売されるべきとの結論に達したこのレポートはドイツ図書流通連盟(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)によって8日に発表されたもので、国内の経済学者と法学専門家のチームが最新の情報を元に論じた。
ドイツでは伝統的に本は定価で売られ、2002年に法令化された。オンラインでも書店でも本の値段は国内どこでも均一で、値段は出版社が決める。18カ月経って出版社がこの縛りを解けば、破損した本や大量仕入れ向けの本であれば値引きできる。
ドイツの他に書籍の定価販売を義務付けている国は、ヨーロッパでオーストリア、スペイン、イタリア、オランダ、ノルウェイ、ハンガリーなどを含む13カ国。それ以外ではメキシコ、アルゼンチン、日本などで実施されている。
この報告書の裏にあるのは、2016年にヨーロッパ法廷で医薬品の定価販売が十分な流通を妨げているという意見があったため、書籍に対しても同様の動きが出ないよう先回りしたものと見る向きもあるという。
参考リンク
Publishing Perspectives の記事
https://publishingperspectives.com/2019/11/fixed-book-prices-in-germany-two-new-studies-borsenverein-released-berlin/
Börsenverein des Deutschen Buchhandels のリリース