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ヒトも相当“ざんねん”だった!?
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
人体、なんでそうなった? 余分な骨、使えない遺伝子、あえて危険を冒す脳
ネイサン・レンツ/化学同人
内容紹介
精巧で緻密――その神秘性までが強調されることの多い「人体」。ところがその端々には不可解で残念な“欠点”が無数に見つかる。人体はゼロから精緻にデザインされたものではなく,進化(突然変異)によるマイナーチェンジを修正しながらなんとか作り上げられてきたものだからだ。本書では、人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにするとともに、人体進化のまったく新しい見方を紹介する。
目次
はじめに:みよ、母なる自然の大失態を
1章 無意味な骨とその他の解剖学的な不具合(網膜が目の後ろ側にあるわけ,鼻水の排水口が鼻の「てっぺん」にあるわけ,膝が悪くなるわけ,椎間板の間の軟骨がいとも簡単にずれるわけ,などなど)
2章 貧しい食生活(私たちがビタミンCやビタミンBを食事から採らなければならないわけ,子供や妊婦の多くが貧血気味なわけ,人類がすぐにカルシウム不足に陥るわけ,などなど)
3章 ゲノムのなかのガラクタ(ヒトが、機能している遺伝子とほぼ同じくらい多くの壊れた機能していない遺伝子も持っているわけ。DNAが過去に感染した何百万ものウイルスの死骸を保持しているわけ。DNAの奇妙な自己複製箇所がゲノムの一〇パーセント以上を占めるわけ。などなど)
4章 子作りが下手なホモ・サピエンス(ほかの動物とは違って女性の排卵時期と妊娠のタイミングが外見からわかりにくいわけ。すべての霊長類のなかで、ヒトがもっとも受胎率が低く、乳児と母親の死亡率が高いわけ。ヒトの赤ちゃんが未熟なうちに生まれなければならないわけ、などなど。)
5章 なぜ神は医者を創造したのか?(ヒトの免疫系が自分の身体をやたらと攻撃するわけ、発生時のエラーが血流に大問題を引き起こすわけ,がんが避けられないわけ、などなど。)
6章 だまされやすいカモ(ヒトの脳がほんの小さな数しか把握できないわけ。僕らが目の錯覚(錯視)で簡単にだまされてしまうわけ。考えや行動、記憶に間違いがよく起こるわけ。少年が愚かなことをするのは進化が原因という話、などなど)
エピローグ:人類の未来
おすすめコメント
思わず誰かに話したくなる,人類進化のウラ話
~私たちの欠点の歴史は,進化との戦いの物語だった~
本書には「人体の ざんねん な点」が満載.でも,それらが生まれた理由,つまり進化の秘密を知るほどに,ますますカラダが愛おしくなります.ユーモアたっぷりの筆致で,読み始めたら止まらなくなりますよ!
“本書は、人体デザインがいかに不出来かについて私が読んだうちで最高の本だ。ページをめくるごとに何かしら学ぶことがあった。” ――マイクル・シャーマー、「スケプティック」誌発行人。
“読み始めたら止まらなくなる! 私たちの欠点を集めた、おもしろカタログ。” ――「ディスカバー」誌
“大半の人は、自分たちがどれほど不完全な生き物か気づいていないだろう。ヒトの身体が工学的な理想には達していないという事実とその理由を、洞察とユーモアに満ちた文で著者は解きあかしている。” ――イアン・タッターソル、『ヒトの起源を探して』著者。
出版情報
発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784759820102
税抜価格:¥2,400 (JPY)
ジャンル:ノンフィクション , 科学
刊行日:2019/08/16
リンク
The Human Evolution(著者のブログ)
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