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“イシダのはかり”というキャッチフレーズでも有名な計量機器メーカーの株式会社イシダ(本社:京都府京都市)は9日、同日から東京都・東京ビックサイトで開催された小売業界向け展示会「2005スーパーマーケット・トレードショー」会場において、同社が発売・開発中の電子ペーパー搭載の新型値札をデモ実演している。
今回披露されたのは同社がすでに小売店経営者向けに販売している電子棚札システム「イシダ/プライサーESLシステム」の値札モジュールで、電子ペーパーを活用した2種類のモジュールを大量展示。米Sipix製電子ペーパーを活用したモジュール(新発売)とブリヂストン製電子ペーパーを活用したモジュール(試作品)の2種類となっており、前者はゼグメント式(数字表示のみ)で後者はドットマトリクス式(画像表示も可)で、カラーには未対応。双方ともPCサーバーと赤外線ネットワークを使ってワイヤレスで表示切替を行なうようになっている。同社によると、価格はシステム構成によって差があるが、「以前から販売しているモノクロ液晶ベースのモジュールが単価2,000円くらいだが、当面はそれよりも高くなるだろう。ただし、いずれ電子ペーパーメーカーの製造能力増大に伴って価格も下がってくるはず」とのこと。
電子ペーパーといえば、既存製品ではソニー製「LIBRIe」(E-Ink製のものを採用)や松下電器製「ΣBook」(Kent Display製のものを採用)の電子書籍端末がメインとなっているが、今後はこの電子値札分野を皮切りにそれ以外の分野での採用が急速に広まりそうだ。
【関連サイト】
イシダ社の「イシダ/プライサーESLシステム」商品紹介ページ
http://www.ishida.co.jp/ad/esl/index.html
「2005スーパーマーケット・トレードショー」サイト