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米国の電子ペーパーメーカーGyricon LLC社(本社:ミシガン州アンアーバー市)は現地時間の5日、電池駆動型でなおかつワイヤレスLAN対応の電子ペーパー看板を6月に発売することを明らかにした。
今回650ドルで発売される電子ペーパー看板「SyncroSign Messenger」は、小売店やホテル、卓上などのいわゆる“POP用途”向けのデバイスで、電池駆動型であるため壁掛けも可能。WiFiとEthernetポートを装備、遠隔のPCから専用ソフトを使って表示内容を切り替えることができる。Gyricon自体はメーカーであるため、販売は当面北米および欧州の代理店を通じて行なわれる模様。
また、同社は今回の製品発表と並行して、この「SyncroSign Messenger」の表示コンテンツ切り替えをネット上からも行なえるよう、企業内向けスケジュール管理ソフトの販売会社であるMeeting Maker社との提携も発表した。これにより、企業系のSyncroSignユーザーはMeeting Maker社の既存ソフトを使って社内施設の利用スケジュール情報などをデバイス側に表示させることができるとのこと。
なお、Gyricon LLC社は米国の電子ペーパー“御三家”のひとつで、もともとはXeroxのPalo Alto研究所(PARC)からのスピンアウトベンチャー。すでに同社では独自の電子ペーパー技術「SmartPaper」を使った中型の電子ペーパー看板を販売しており、今回のSyncroSign Messengerはその最新モデルとなる。
【関連サイト】
米Gyricon LLC社の本件に関するプレスリリース(英文)
http://www.gyriconmedia.com/pr_0405051.asp
米Intel、電子ペーパー大手のE-Ink社に出資(2005年03月23日)
http://ebookspot.jp/modules/rsnavi/showarticle.php?id=288
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