米ピューリッツァー賞発表、小説部門はリチャード・パワーズ

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 ニューヨークのコロンビア大学で4月15日、今年のピューリッツァー賞受賞作が発表された。

 フィクション部門ではベテラン作家、リチャード・パワーズの『THE OBSERVATORY』(日本語未訳)が選ばれた。歴史書部門は、奴隷制度廃止に尽くした運動家を詳細に追ったデイビッド・ブライトの『FREDERICK DOUGLASS』が受賞した。評伝部門はジェフリー・スチュワートの『THE NEW NEGRO』がとった。

 傾向があるとしたら、環境問題や人種問題など、ドナルド・トランプ大統領の当選後、政権が軽んじ、批判してきた部分に焦点を当てた作品が選ばれているということか。

 ノンフィクション部門では、地元で始まったフラッキング(水圧破砕法)で農地や子どもの健康に影響が出たことから1人の女性が立ち上がり、反対運動を起こしていく様を克明に綴ったジャーナリスト、イライザ・グリズウォルドの『AMITY AND PROSPERITY』が受賞した。

 このほか詩歌部門ではフォレスト・ギャンダーの『BE WITH』、脚本部門ではジャッキー・シブリーズ・ドゥルーリーの『FAIRVIEW』が受賞した。

参考リンク

ピューリッツァー賞のサイト
https://www.pulitzer.org/

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About 大原ケイ 173 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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