米Harper Collins社の電子書籍貸し出し制限を受け、米OverDriveが別カタログで販売継続へ

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【編集部記事】電子書籍ディストリビューター大手のOverDrive社(本社:米国オハイオ州)のCEO、Steve Potash氏が現地時間3月1日、先ごろHarperCollins社(本社:米国ニューヨーク州)が変更した「公共図書館での電子書籍貸し出しは期限2週間、1点26回まで」という規制に対し、対応方針を自社ブログで発表した。

 ブログによると、OverDrive社は3月7日以降、HarperCollins社の電子書籍を通常の図書館向け販売リスト「Library Marketplace」からはずして、別のカタログへ移動する。各図書館に規則の変更を事前に通知し、図書館が購入を希望する場合は、そのカタログから選んで購入する方式を導入する。同氏は「HarperCollins社の電子書籍の提供を中止するという選択肢もあったが、世界第2位の出版社の電子書籍の提供を継続することに決定した」と説明。

 一方、HarperCollins社側も図書館向けに公開書簡を発表。「電子書籍を永続的に貸し出すこれまでの方式を続けると、電子書籍の販路拡大を阻害し、実店舗書店がさらに厳しい状況に陥って、最終的には書籍の販売高と著者に支払うロイヤリティーが減少してしまう」と規制の正当性を主張している。【hon.jp】n

問合せ先:OverDrive社のブログ記事( http://overdriveblogs.com/library/

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