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シャープ、電子書籍専用端末の発売は「現時点で予定なし」(2005年01月24日)
シャープ株式会社(本社:大阪府大阪市)は先週21日に、同社が開発・普及促進を行っている電子書籍フォーマット「XMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)」に関する記者懇談会を行った。
同懇談会では、基本的にはXMDFの現状報告と今年の展開構想を中心に言及。現在、同社製の電子辞書、携帯電話、PDA、フラットテレビなど、液晶表示デバイスを中心にさまざまなプラットフォームに搭載されていることを強調し、XMDFビューワ搭載機器の数も2004年度末(2005年3月)で累計1000万台、2006年度末には2000万台を突破するだろうとの予測も明らかにした。
また、フォーマット自体の今後の取り組みとしては、長期的にはオフィスドキュメントや電子マニュアル、e-ラーニング、漫画など新分野への展開を目指し、その第一歩としてOfficeドキュメントやPDFファイルからXMDF形式ファイルへ変換するためのユーザーツールや、漫画コンテンツ制作ツールなどを開発中とのこと。
なお、来場したプレスとのQ&Aセッションでは、ある記者から「(松下のΣBookやソニーのLIBRIeなどのような)電子書籍専用端末の発売の予定はあるか?」との質問に対し、「現時点で予定はない。ニーズが増えてくれば検討する」と答え、当面は既存の液晶デバイスへの展開に注力することも明らかにした。
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シャープ「SpaceTownブックス」サイトのXDMFに関する紹介ページ