取協・電流協がデジタル印刷(DSR)の普及活用推進共同宣言など 日刊出版ニュースまとめ 2026.01.21

【写真】メロンブックス名古屋店+猫
Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly 生成塗りつぶし“歩いている三毛猫”)
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【目次】

政治

SNS上の性的広告・闇バイト対策、こども家庭庁が法整備議論〈日本経済新聞(2026年1月20日)〉

青少年のSNS利用規制(上) 事業者の責任明確化が必要 曽我部真裕・京都大学教授〈日本経済新聞(2026年1月20日)〉

社会

【IMARTレポ】ブラックボックスな海外のマンガ市場をどう可視化するか。有識者が議論〈Branc(2026年1月20日)〉

独立出版者エキスポ、2日間で800人以上が来場〈新文化オンライン(2026年1月20日)〉

生成AIで50万点以上作成か 女性芸能人模したわいせつ画像公開疑い、31歳男逮捕〈産経ニュース(2026年1月20日)〉

AIで小説を書く方法を解説、書籍「生成AI小説創作入門」発売へ インプレス〈ITmedia AI+(2026年1月20日)〉

“まちの本屋”の魅力を一つに集約。東京都書店商業組合、公式ポータルサイトを開設〈東京都書店商業組合のプレスリリース(2026年1月20日)〉

経済

取協と電流協、デジタル印刷推進で共同宣言〈新文化オンライン(2026年1月20日)〉

ひとことコメント

デジタル・ショート・ラン(DSR)の普及と活用を推進していきます、という宣言です。私も取材に行ってきました。大手紙含めメディア取材が大勢来てたので、速報はどうせどこかがすぐ出すだろうと思って私は急ぎませんでした。質疑応答で真っ先に手を挙げて尋ねたのが、ざっくり言うと「出版印刷は地産地消へ向かうのか?」という話です。そういう認識はちゃんと持っているようだったので安心しました。いまは東京の地場産業と言われるくらい出版関連企業が東京に集中していて、東京近郊から全国に発送しています。大量製造・大量返品で回っていた時代はそれでも良かったけど、広い日本列島で今後もそれを続けるのは非効率です。DSRの体制が整えられるなら現地で印刷製本販売したほうが輸送費や二酸化炭素も削減できるわけです(その究極系が「エスプレッソ・ブック・マシン」ですが残念ながら普及はしませんでした)。ショートランなら50部から500部くらいまでの少部数製造ができて、単価はそれほど変わらないはずなので、将来的には500部を全国10箇所で同時に製造、みたいなことも可能だと思うのですよね(もちろんデジタル印刷機導入コストとランニングコスト次第ではありますが、地方の同人誌印刷ではデジタル印刷機がけっこう使われるようになっている印象があります)。関連して、他紙記者の質問への回答で「競争領域と協調領域」という話があったのが印象的でした。要するに、どこの印刷会社へ発注するかは出版社の自由だし、そこは競争領域だから、業界団体でどうこうできる話ではありません。我々がやるのは、DSRの仕様とか業務の標準化といった協調領域です、と。つまり「地産地消」と「競争領域」の2つを合わせて考えると、地方の印刷会社がDSRの標準仕様にのっとったサービスが提供できるなら、東京近郊の大手から仕事を奪っていくことも可能、ということになるわけですよね。そこは競争ですから。電流協(大日本印刷やTOPPANが中心)がそこもちゃんと認識した上で推進すると言っているのは、覚悟が感じられて好感を持ちました。「2030年までにDSRの割合が3割を超えていないと厳しい」という数字の話もありました。(鷹野)

AIによる雇用影響、先進国の新卒が最大 経験不足がリスクに〈日本経済新聞(2026年1月20日)〉

App Storeの代替アプリストアのひとつが早くも終了、導入済みアプリはすべて無効に?【やじうまWatch】〈INTERNET Watch(2026年1月19日)〉

技術

2026年は「AIエージェントのやらかし」が顕在化?–頼んでいない商品を勝手に買うなど〈CNET Japan(2026年1月20日)〉

ひとことコメント

絶対にやらかすと思うから、私は怖くて使えないです。(鷹野)

X、投稿表示の仕組みを刷新 AIが利用者の反応予測〈日本経済新聞(2026年1月20日)〉

ひとことコメント

それ、透明化図られてるか……? 余計にブラックボックス化してる気が。(鷹野)

イベント

日本電子出版協会「Webフォントの現在」講師:飯塚修平氏〈オンライン/1月23日〉

日本電子出版協会「ウィキペディアの25年とAI/LLMーー情報獲得のツールとして 2026年」講師:日下九八氏〈オンライン/1月26日〉

日本電子出版協会「文字と音声のハイブリッド読書 BookVoxxとは?ーーブックヴォックスが提案する、読むだけでも聴くだけでもない『新しい読書』の全貌と野望」講師:森下英昭氏〈オンライン/1月28日〉

日本出版学会「大学でMIE(Magazine in Education)を実践する意義」登壇者:牛山佳菜代(目白大学)ほか〈東京都文京区(跡見学園女子大学)+オンライン/1月29日〉

図書館流通センター「電子図書館サミット2025」〈東京都文京区(図書館流通センター 本社B1Fホール)/1月29日〉※TRC-DL導入自治体関係者のみ対象

InDesignの勉強部屋 および 有志一同「InDesign 25周年記念オンラインイベント」〈オンライン/1月31日〉

電子出版制作・流通協議会「電流協オープンセミナー 2026年の電子出版ビジネス展望」講師:堀鉄彦氏(株式会社コンテンツジャパン代表取締役)〈東京都千代田区(JCIIビル6F)+オンライン/2月9日〉

文化庁(映像産業振興機構)「フランス・スペイン図書館マンガ調査結果発表セミナー」〈東京都千代田区(日本出版クラブ 4F 会議室)+オンライン/2月10日〉

日本電子出版協会「『データベース』と付き合って考えたこと」講師:松田真美氏〈オンライン/2月10日〉

青山ブックセンター本店「インディ小説家たちの文芸トーク&ブックフェス『創作と制作のあいだで』」登壇者:江藤健太郎、笠井康平、杉森仁香、友田とん、山本浩貴、司会進行:仲俣暁生〈東京都渋谷区(コスモス青山ガーデンフロア B2F)/2月15日〉

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