米Kindleで本の内容をAIに質問できる“Ask this Book”がリリースなど 日刊出版ニュースまとめ 2025.12.16

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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。2025年のピックアップログ全件はこちら

【目次】

総合

「Google検索でお気に入りソースを指定できる機能がグローバル展開開始」「韓国で薄い本がトレンドに」など、週刊出版ニュースまとめ&コラム #694(2025年12月7日~13日)〈HON.jp News Blog(2025年12月15日)〉

ディズニー OpenAIに出資 Googleには侵害と通告 Publidia #238〈Publidia(2025年12月15日)〉

【北米エンタメニュース】「劇場版『鬼滅の刃』、ゴールデン・グローブ賞のアニメ映画賞にノミネート」「NTTソルマーレと大日本印刷、紙の漫画の英語版を北米で販売」「Romantasyで人気の男性像とは?」〈libro(2025年12月15日)〉

インスタ、AIでSEO見出しを付けて投稿を拡散し炎上【Media Innovation Weekly】12/15号〈Media Innovation(2025年12月15日)〉

【マンガ業界Newsまとめ】このマン2026「本なら売るほど」「半分姉弟」、各PFランキング2025、マンガテック第2弾 など|12/14-227〈菊池健(2025年12月15日)〉

デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/12/13〈オーディオブックファンクラブ(2025年12月13日)〉

政治

スマホ新法18日施行、iPhoneなどにブラウザー選択画面 課金額抑制も〈日本経済新聞(2025年12月15日)〉

社会

日本図書館情報学会、『公共図書館の未来―市民参画・連携・再編・メタバースの観点から』を発刊:新出版企画「2030年代の図書館と情報サービス」の第1巻〈カレントアウェアネス・ポータル(2025年12月15日)〉

AIが最初に奪うのは「新入社員の仕事」という無情な現実…なぜ若手社員は「不要になる」のか(小林 啓倫)〈マネー現代 | 講談社(2025年12月15日)〉

令和の「若手社員」はなぜスキル不足なのか…ベテランだけが体得している“見えない技術”とは《AIでは再現困難》(小林 啓倫)〈マネー現代 | 講談社(2025年12月15日)〉

ひとことコメント

これ、「若手社員」に限らず、コンテンツ・パブリッシングの領域でも同じことが言えると思います。新人の育成が難しくなる。(鷹野)

これからはチャットボットや要約AIが記事の「読者」になる、そしてジャーナリストはAIのために記事を書く存在に 【生成AI事件簿】AI経由でニュースを消費する時代に求められるジャーナリストの能力と読み手に求められるリテラシー〈JBpress(2025年12月13日)〉

ひとことコメント

「AIのエサになる」ことを是としないなら、逆のことをやればいい、ということなのかも。(鷹野)

「『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』はどこが間違っているのか」はどこが間違っているのか〈三宅香帆(2025年12月13日)〉

ひとことコメント

当該書籍を最初に読んだ印象は「タイトルと内容にギャップがあるなあ」でした。でもタイトルは編集者が決めてるだろうから……と思っていたら、著者自身がつけたタイトルだったことがわかり「あれまあ」となりました。まあ、お二人とも相手をリスペクトした態度なので、非常に健全な議論で良いかと思います。仲俣暁生氏の論考に強く首肯。


(鷹野)

経済

海外向けマンガ配信アプリ「Manga UP!」が500万ダウンロード突破〈Link-Uグループ株式会社のプレスリリース(2025年12月15日)〉

【特集】メモリ価格が2.8倍に爆上げ。SSDも合わせて高騰中。それでも今買ったほうがいい理由とは?〈PC Watch(2025年12月15日)〉

ひとことコメント

来年以降、デバイスの販売価格にも大きな影響が出そう。(鷹野)

独立書店、出版社と直接仕入れ交渉 90社の団体発足、在庫リスクより採算優先〈日本経済新聞(2025年12月15日)〉

技術書の読み放題サービス「TechLib」が開始、インプレス、オーム社、翔泳社など10社が参加 – Book Watch/ニュース〈窓の杜(2025年12月15日)〉

チャットノベルアプリ「TanZak」 サービス終了のお知らせ〈集英社(2025年12月15日)〉

ひとことコメント

お疲れさまでした。チャットノベルは、本邦では流行りませんでしたねぇ……(鷹野)

ディズニーはOpenAI提携でどう稼ぐ キャラ動画氾濫、AI時代に探る解〈日本経済新聞(2025年12月14日)〉

技術

Google、Preferred Sourcesをグローバル展開。トップニュース枠でのクリック数が2倍に〈海外SEO情報ブログ(2025年12月15日)〉

ひとことコメント

これによりパードナライズが進むと十把一絡げなSEOでは通用しなくなるので、Preferred Sourcesに選ばれるようなメディアのブランド価値を高める方向の施策が強くなるかも? 淡い期待ですが。(鷹野)

アマゾン、Kindle本の内容を「ネタバレなし」でAIに質問可能に 作家は拒否できず〈CNET Japan(2025年12月15日)〉

New Kindle Recaps feature provides story refreshers for eBook series(キンドルの新機能では、本に関する質問にネタバレなしで即座に回答します)〈Amazon News(2025年12月11日)〉

ひとことコメント

現時点では米国の Kindle iOSアプリのみ、対象は数千冊の英語書籍だけ。恐らく、4月に始まった「Recaps」機能と対象範囲は同じ。ラインアップは同じでも、ただ要約が出力されるだけではなく、質問に回答するというチャット機能になっている点が新しい感じでしょうか。当時「これはただの様子見で、いずれ対象を拡大してきそうな気もします」と書いたんですが、予感的中ですかね? これは。視界の範囲で既に強めの反発を複数観測。燃えそう。(鷹野)

「Google 翻訳」が「Gemini」の力で高品質に、慣用句やスラングも理解し、微妙なニュアンスも表現〈窓の杜(2025年12月15日)〉

AmazonのKDPで「お客様のアカウントは停止されています」と表示されたので問い合わせて復帰するまでの流れをまとめてみた〈GIGAZINE(2025年12月13日)〉

ひとことコメント

誤BANだったようです。(鷹野)

イベント

日本電子出版協会「年忘れ、電子出版放談会2025」登壇者:鷹野凌、菊池健氏、飯田一史氏〈オンライン/12月16日〉

図書館流通センター「電子図書館サミット -for school-」登壇者:野口武悟氏、宮澤優子氏、吉本康一氏ほか〈オンライン/12月19日〉

日本電子出版協会「生成AI時代のオープンサイエンスの最前線2025ーーハッキングされる学術エコシステム」講師:林和弘氏〈オンライン/12月22日〉

【特番・会場参加有】2025年下半期の出版ニュースを振り返る ―― HON.jp News Casting / 大西隆幸×菊池健×libro×古幡瑞穂×西田宗千佳×鷹野凌〈東京都千代田区(日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール)+オンライン/12月26日〉

東京大学先端科学技術研究センター社会包摂システム分野 学校図書館等における読書バリアフリーコンソーシアム事務局「令和7年度学校図書館等における読書バリアフリーコンソーシアム:公開シンポジウム」〈オンライン/12月27日〉

日本電子出版協会「新春講演会:2026年の電子出版はどうなる?」講師:鷹野凌〈オンライン/1月9日〉

図書館流通センター「電子図書館サミット2025」〈東京都文京区(図書館流通センター 本社B1Fホール)/1月29日〉※TRC-DL導入自治体関係者のみ対象

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新刊について

文フリ東京で頒布した新刊はボッドキャスト・ファーストの書籍化!『ぽっとら Podcast Transcription vol.1 ~ 詐欺広告や不快広告・金融検閲・生成AIと著作権・巨大IT依存問題など、激変する出版界の広範な論点を深掘りしてみた。』というラノベみたいな長いタイトルの本です。詳細はこちら。

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HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。

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