日刊出版ニュースまとめ 2023.02.11

日刊出版ニュースまとめ

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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版に関連するニュースをデイリーでまとめています。

【目次】

国内

インボイス制度、フリーランスは課税事業者になるべき? 申請期限は延長〈Impress Watch(2023年2月10日)〉

2023年10月、「インボイス制度」がスタートする。インボイス制度は、消費税を、事業者同士、または事業者と個人が書類上で正しくやりとしていることを担保できるようにする取り組みだ。企業の大小を問わず対応を迫られるほか、個人事業主やフリーランスとして活動する人にとっても対応を考える必要がある。

分断超えた「存在へのリスペクト」 亡き同人作家について伝えた言葉〈朝日新聞デジタル(2023年2月10日)〉

■メディア空間考 神戸郁人 2022年の大みそか、withnews上で1本の記事を配信した。同年1月、横行結腸がんのため35歳で亡くなった男性「ゆきさん」の一代記だ。 生前、オリジナルの人物イラスト集…

「一太郎2023」が本日発売 ~買い切り版を継続、サブスクリプション版は提供せず〈窓の杜(2023年2月10日)〉

 ジャストシステム(株)は2月10日、日本語ワープロソフト「一太郎」シリーズの最新版「一太郎2023」を発売した。価格は「一太郎2023」通常版が27,500円、上位版の「一太郎2023 プラチナ」通常版が47,300円。従来製品と同様に買い切り版として提供され、昨今主流となりつつあるサブスクリプション版は提供されない。

韓流「縦読み漫画」に押され、日本の漫画は「ガラパゴス化」してしまうのか 澤田克己〈週刊エコノミスト Online(2023年2月9日)〉

「私たちはディズニーのような会社になれると考えています」。ウェブ漫画サービスを展開する韓国企業ネイバー・ウェブトゥーンでコミュニケーション室長を務めるチャ・ジョンユンさんの言葉は、自信に満ちていた。

アプリ300円割高に?アップル・グーグルの寡占、提言で風穴空くか ※有料会員限定〈朝日新聞デジタル(2023年2月9日)〉

 公正取引委員会が9日公表した報告書では、アップルとグーグルの寡占状態にあるアプリストア市場で十分な競争がない実態が示された。海外では先行して規制強化の動きが広がり、公取委も新たな法制度の提言に踏み込…

注目の「不健全図書」改称陳情、結果はNO 発起人は「不可解」と不満も…「はじめの一歩」森川ジョージが感じた希望〈J-CAST ニュース(2023年2月9日)〉

東京都議会は2023年2月9日、「不健全図書類」の改称を求める陳情を不採用とした。不健全図書に指定されると、18歳未満の都民へ販売や貸付けなどをすることを禁じられる。18歳以上の成人へも販路が激減するなど、発売頒布禁止処分(発禁処分)に相当する扱いを受けるとして、表現の自由を脅かすおそれがあると懸念されている。人気マンガ「はじめの一歩」で知られるマンガ家の森川ジョージさんは、J-CASTニュースの

世界

ニューヨーク・タイムズ、メディアへの逆風の中で好調な決算・・・有料購読者は960万人に〈Media Innovation(2023年2月10日)〉

なぜ人々は、ChatGPTという“トリック”に振り回されるのか? Google「Bard」参戦、チャットAI戦争の行方:清水亮の「世界を変えるAI」〈ITmedia NEWS(2023年2月10日)〉

OpenAIが2022年に発表した対話型AI「ChatGPT」の衝撃は、米国ビッグテック最強の一角であるGoogleを動揺させた。Googleは急ぎ「Bard」と名付けたチャットボットを投入し、巻き返しを図る。

サブスクリプション の解約が増加、ただし原因が不況とは限らない:要点まとめ〈DIGIDAY[日本版](2023年2月10日)〉

景気後退が叫ばれるなか、ユーザーは今、インフレも考慮しながら予算を考えなければならないという厳しい現実に直面している。購読のような固定費が再検討の対象になるのも当然だ。サブスクリプションの解約率は、平均して2021年よりも2022年が1~2%高い。とはいえ、実際のところ、経済の影響はそれほど大きくない。

「イギリスで社会現象になった『急進派書店』」清水玲奈〈京都文学レジデンシー|note(2023年2月9日)〉

急進派書店が過去9年間で倍増 前回の記事(「イギリスで書店が増え続ける理由」)で触れた通り、イギリスでは、不景気にもかかわらず書店の売上がおおむね好調で、独立系書店、大手チェーン書店ともに店舗を増やしている。その中で、とりわけ顕著な社会現象になっているのが、LGBTQ+や有色人種など少数派による少数派のための書店の開店ラッシュだ。社会的、政治的な主張のあるこれらの書店は、「ラジカル・ブックショップ(...

AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス|Google 検索セントラル ブログ〈Google Developers(2023年2月8日)〉

イベント

ジャパンサーチAPIハッカソン「ミュージアム、図書館、地域で使えるサービスを作ろう!」〈ジャパンサーチ(オンライン)/2月11日・19日〉

SPARC Japan セミナー2022「電子ジャーナルの転換契約とAPC問題で変わるオープンアクセスの現状と課題」〈SPARC Japan(オンライン)/2月17日〉

SPARC Japanは,我が国の学協会等が発行する英文学術論文誌の電子ジャーナルを支援することを通じ,学術コミュニケーションの変革を目指します。

友利昴×沢辺均「その著作権、エセじゃないですか?」〈版元ドットコム(オンライン)/2月18日〉

海外マンガ交流部会 第15回公開研究会「『ビランジ』と日本のマンガ研究」「ベルギーBDとはなにか」「イスラエルのマンガ事情」〈日本マンガ学会(オンライン)/2月18日〉

本の校閲オンライン講座「デジタル時代に生きる校正のこころ」講師:大西寿男〈毎日文化センター(オンライン)/2月21日〉

毎日文化センターオンライン講座 NHK【プロフェッショナル~仕事の流儀】出演!校正者 大西寿男さんが語る「校正のこころ」

&DC3「『DC3』で実現する、Web3時代のデジタルコンテンツ流通 ーデジタルコンテンツを唯一無二の “モノ“ に」〈日本電子出版協会(オンライン)/2月22日〉

商人としての編集者セミナー「ノンフィクション書籍企画の発想と設計」〈KADOKAWA(オンライン)/2月22日〉

株式会社KADOKAWA(本社: 東京都千代田区、 代表取締役社長:夏野剛)は、2023年2月22日(水・祝前日)に「商人としての編集者」と題した現役編集者2名がノンフィクション系書籍の企画発想方法について語るオンラインセミナーを開催します...

報告:阪本博志(帝京大学)「大宅壮一が遺したもの」〈日本出版学会 雑誌研究部会(オンライン)/2月24日〉

「大宅壮一が遺したもの」  報 告:阪本博志(帝京大学)   日 時:2023年2月24日(金) 19時00分~20時30分(予定) 場 所:オンライン開催(Zoom) 参加費:無料 定 員:100名 申込先:https://forms.g

令和4年度第25回日本学校図書館学会 学校図書館フォーラム「デジタル教材と書籍の未来 ―情報センターとしての学校図書館の在り方」〈日本学校図書館学会(オンライン)/2月25日〉

「クリエイター必見!海賊版ってなんだ?被害者だけでなく加害者になることだってあるってホント? 」〈ニコニコ生放送(オンライン)/2月26日〉

番組内容クリエイターの方であれば、自分の描いたイラストが、知らない人に勝手に使われたい...

国立国会図書館デジタルコレクションのリニューアル〈日本電子出版協会(オンライン)/2月28日〉

電流協オープンセミナー「電子出版での海外展開の具体的な可能性 ~有望な海外市場とデジタルコミック流通の実際~」〈電子出版制作・流通協議会(オンライン)/3月2日〉

海外電子出版流通の現状とその可能性について、現在既に海外展開をされている出版社や海外流通に取り組まれている流通事業者に具体例を含めて語っていただきます。

報告:石田あゆう(会員・桃山学院大学社会学部教授)「雑誌出版とジェンダー:『婦人文藝』主宰者としての神近市子を中心に」〈日本出版学会 関西部会(オンライン)/3月4日〉

「雑誌出版とジェンダー  :『婦人文藝』主宰者としての神近市子を中心に」  報 告:石田あゆう(会員・桃山学院大学社会学部教授)   日 時:2023年3月4日(土)14時30分~16時00分(開場:14時15分) 場 所:オンライン開催(

10代のマンガと読書フォーラム 座談会「ヒットマンガの裏側と読書」〈JPIC 一般財団法人 出版文化産業振興財団/3月4日〉

集英社少年ジャンプ+編集部林士平さん、講談社週刊少年マガジン原一仁さん、進行のサンキュータツオさんに...

海外マンガ交流部会 特別講演会「フランス語圏コミックス研究」〈日本マンガ学会・専修大学現代文化研究会共催/3月5日〉

海外マンガ交流部会 特別講演会「フランス語圏コミックス研究」 - 日本マンガ学会

読書のバリアフリーを進める 「アクセシブルライブラリの開発経緯および現状と課題」「出版・図書館における「読書バリアフリー法」対応の現状と課題(その2)」「ABSCの設立に向けて」〈日本出版学会 出版アクセシビリティ研究部会(オンライン)/3月8日〉

本屋サミット2023 in 大阪府立中之島図書館〈大阪府立中之島図書館/3月11日〉

近年、活字離れが叫ばれて久しい中、それでも私たちは毎日の生活の中で「本」を手放せないでいます。電子書籍やネット通販は便利で魅力的ではありますが、やはり実店舗で手に取って本を選びたい。そんな方も多いのではないでしょうか。私たちと「本」をつないでくれている本屋さん。その現状と未来について考えるため、モデレーターに梅田 蔦屋書店の北田博充氏をお迎えし、本屋の“リアル”をトークセッション形式で掘り下げてい...

第190回月例会「公益財団法人 大宅壮一文庫:雑誌図書館としての活動と雑誌記事索引の作成から検索まで」〈三田図書館・情報学会(オンライン)/3月11日〉

第18回レファレンス協同データベース事業フォーラム「レファ協で出会う専門図書館―そのディープな魅力に迫る―」〈国立国会図書館(オンライン)/3月22日〉

2023年4月月例研究会「これからの学術情報システムのメタデータ収集・作成方針 : 「流通」を前提としたメタデータの整備に向けて」〈日本図書館研究会情報組織化研究グループ(オンライン)/4月15日〉

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