各国で新型コロナウイルス関連の本が続々と出版へ

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 世界共通の話題だけに、新型コロナウイルス(COVID-19)に関する本が各国で緊急出版されようとしている。

 どうやって新型コロナウイルスが拡大し、人間の相互協力によって救われるのかを書いたイタリアのエッセイ、パウロ・ジオダーノの「HOW CONTAGION WORKS」が400万回シェアされ、アメリカを含む25カ国で本として刊行が予定されている。

 イギリスでは子供向けの「CORONAVIRUS: A Book for Children」が無料のEブックとして公開され、出版社からのサイトだけで24時間内に10万回以上のアクセスがあった。14カ国で翻訳され、フリーEブックとして公開されることが決定している。

 他にも、15年前にイギリスを舞台にパンデミックが起こるディストピア小説が書かれていたと話題になっている。2005年にスコットランドのピーター・メイが書いた「Lockdown」は当時「現実的ではない」と出版社に断られ、著者のファイルに仕舞われたままとなっていた。現時点ではEブックのみの発売だが、今月末に紙の本とオーディオ版が出る。

参考リンク

ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2020/04/09/books/italy-coronavirus-paolo-giordano-roberto-burioni.html
Nosy Crowのリリース
https://www.prnewswire.com/news-releases/unprecedented-demand-for-childrens-coronavirus-information-book-by-nosy-crow-downloaded-over-100-000-times-in-24-hours-publishers-around-the-world-request-rights-in-14-languages-301037151.html
インディペンデント紙の記事

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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