《この記事は約 4 分で読めます(1分で600字計算)》
ベネベントの子どもたち! 魔物に目をつけられないように、くれぐれも気をつけて。
発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。
書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
ベネベントの魔物たち③ 魔女の足音にご用心
ジョン・B・マルシアーノ(作)/ソフィー・ブラッコール(絵)/横山和江(訳)/偕成社
内容紹介
ベネベントは、本当にある町です。一見ごくふつうの町ですが、ひとつだけ、とてもかわっていることがあります。それは、世界中のどこよりも魔物がたくさん住んでいるということ。魔物は、町のいたるところにひそんでいます。井戸の中、橋の下、劇場のあと……。もしかしたら、おとなりさんや家族のだれかが、魔物かもしれません。ほら、またきょうも魔物がいたずらを始めたみたい。ベネベントの子どもたち! 魔物に目をつけられないように、くれぐれも気をつけて。
内気でのんびり屋のマリア・ベッピーナは、劇場広場がこわくてたまりません。広場には年老いた魔女が住んでいて、子どもをみつけると追いかけてくる、といわれているからです。だから、ベネベントの子どもたちは広場をよこぎるとき、全力で駆け抜けます。ところが、足がおそいマリアはいつも最後。今にもうしろから魔女が迫ってきて、つかまるのではないかと、おびえてばかりいました。でも、マリアはふと思いました。魔女はわたしみたいな子どもをつかまえて、どうするの? そしてある日勇気を出して、うしろをふりかえってみたのです!
むかしから魔女が住むという伝説のある、イタリアの実在の町ベネベントを舞台に、1820年代の人々のくらしをイメージして書かれた昔話風の創作童話。魔女と人間が共生する世界でまきおこる日常のちょっとした事件を、ユーモラスかつミステリアスに描きます。
出版社からの備考・コメント
【ご注意下さい】載枠数の都合で3巻と4巻をつなげてあります
おすすめコメント
【著者紹介】
作者:ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ
コロンビア大学卒業後、記者やプログラマーなどの仕事についたあと、作家になる。作品に、祖父ルドウィッヒ・ベーメルマンスの「げんきなマドレーヌ」シリーズを引きついだ『マドレーヌのメルシーブック』(BL出版)などがある。
画家:ソフィー・ブラッコール
絵本作家。絵本『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)をはじめ、児童書のさし絵を数多く手がける。『プーさんとであった日』『おーい、こちら灯台』(ともに評論社)で、コールデコット賞を2度受賞。
訳:横山和江
翻訳家。訳書に『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)『わたしたちだけのときは』(岩波書店)『フランクリンの空とぶ本やさん』(BL出版)『わたしの心のなか』『キツネのはじめてのふゆ』(ともに鈴木出版)『ねこの3つのねがいごと』(岩崎書店)『クマさんのいえへ いかなくちゃ!』(徳間書店)など。
販促プラン
【編集者より】
このシリーズは、「しかけ」に満ちています。巻ごとに主人公の子どもたちが交代するのですが、語られるのは、同じ時期の同じ出来事。それを、読者はそれぞれの視点から多面的に追っていくのです。たとえば、みんなとはぐれた友だちが、本当はどこでなにをしていたのか? なにかを言いかけて口をつぐんだ友だちは、そのときなにを考えていたのか? ちりばめられていたナゾの真相が、巻を追うごとに少しずつ明らかになっていくので、つづきの巻も見逃せません!
コルデコット賞を2度受賞した画家が描く、クラシカルな味のあるイラストも大きな魅力。見開きごとに絵が入っているので、1人読みにぴったりです。そして、じつは巻をまたいでつながる絵があったり、同じ構図だけれど細かいところが少し違う絵があったりと、遊び心もたっぷり。巻末には、「魔物事典」や、当時と今のくらしの違いを解説するおまけのページもついていて、お話の背景がより深く楽しく理解できるようになっています。
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784035215509
本体価格:¥1,300 (JPY)
ジャンル:児童書/絵本
刊行日:2020/02/17
NetGalleyの紹介ページ
NetGalleyの使い方(公式ヘルプ)
https://netgalley.zendesk.com/hc/ja/articles/115003991694
(※情報提供:株式会社メディアドゥ)