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大英帝国の崩壊にともない祖国を追われ内紛に至る人々を小説とノンフィクションの作品に書き綴り、2001年にノーベル文学賞を受賞したVidiadhar Surajprasad Naipaul(V・S・ナイポール)が8月11日に85歳で亡くなった、と各マスコミが報じた。
ナイポールはトリニダド生まれのインド系イギリス人として、英オックスフォード大で学び、1990年にナイト爵を賜り、生涯をイギリスで過ごすかたわら、一貫して小説やノンフィクション、さらにはコミックで、植民地時代後の第三世界における支配者と移民の文化を描き続けた。
代表作『ビスワス氏の家』、『自由の国で』(1971年ブッカー賞)、『イスラム紀行』など。
訃報を受けてサルマン・ラシュディはツイッターでこうつぶやいている。「政治について、文学について、我々はいつも意見を異にしてきたが、今はまるで敬愛する兄を失ったように悲しい。ヴィディアよどうか安らかに」
We disagreed all our lives, about politics, about literature, and I feel as sad as if I just lost a beloved older brother. RIP Vidia. #VSNaipaul
— Salman Rushdie (@SalmanRushdie) 2018年8月12日
参考リンク
BBCの記事
https://www.bbc.com/news/uk-45159149
テレグラフ紙の記事
https://www.telegraph.co.uk/books/news/nobel-prize-winning-author-vs-naipaul-dies-age-85/
ニューヨークタイムズの記事