米アマゾンがデンバーに2書店をオープン、さらに映画館を買収か

《この記事を読むのに必要な時間は約 2 分です》

 米アマゾンはコロラド州デンバー近郊に2店目の書店をオープンする予定であることをローカル紙BusinessDen.comが伝えたが、さらに全米27都市で50館、小規模ながらインディペンデント映画や、海外作品を上映する映画館チェーンであるLandmark Theatersの買収計画があるとブルームバーグが報道している。

 ランドマーク・シアターズは富豪のマーク・キューバンとトッド・ワグナー共同出資の会社が手放そうとしている映画館チェーンだが、アマゾンの他にも名乗りを挙げた企業があり、身売りの話もまだ最終決定しているわけではないという。

 もしアマゾンが買収することになれば、既に音楽ストリーミングや映画スタジオ事業といったコンテンツビジネスを持つアマゾンが、書店と同じように全米でブリック&モルタルと呼ばれるリアル映画館を持つことになり、自前の映画館で上映することを条件に映画のプロジェクトに参画できるようになる、とEブック関連のニュースサイト、「デジタル・リーダー」は分析している。

参考リンク

ビジネス・デンの記事
https://businessden.com/2018/08/16/amazon-to-open-bookstore-at-2nd-and-detroit-in-cherry-creek/
ブルームバーグの記事
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-08-16/amazon-is-said-to-be-in-running-to-acquire-landmark-movie-chain
デジタル・リーダーの記事
https://the-digital-reader.com/2018/08/16/amazon-to-open-two-bookstores-in-denver-could-buy-a-movie-theater-chain/

HON.jp News Blogは広告費のほか、みなさまからの寄付金会費などによって運営されています。

スポンサードリンク

About 大原ケイ 148 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

関連記事

フロントライト搭載の新型「Kindle」出荷開始 ~ エントリーモデルが3年ぶりにモデルチェンジ...  アマゾンジャパン合同会社は4月10日より、新型「Kindle」端末の出荷を開始した。同社が提供する「Kindleストア」専用電子書籍端末のエントリーモデルで、3年ぶりのモデルチェンジとなる。  新型Kindleは、E Ink電子ペーパーディスプレイで、エントリーモデルとしては初めて、明るさが...
米オーディブルが和解に応じて期限切れのキャンセル分を返却  アマゾン傘下のオーディオブックサービス、オーディブルが2件の集団訴訟で和解した。  この訴訟は Audible.com のアカウントをキャンセルした時や、ギフト会員期間が過ぎるとオーディオブックと交換できるクレジットが失われることを、ユーザーに伝えてなかったという内容だった。米連邦の商業法で...
米アマゾンが自閉症のニセ科学本を削除  アマゾンが第三業者による「マーケットプレイス」から、自閉症治癒として非科学的な療法を掲げた本を削除したと、NBCなどの米マスコミが伝えている。  二酸化塩素の効果で191人の子どもが治ったなどとする「Healing the Symptoms Known as Autism(自閉症の症状を治す...
アマゾンが全米のポップアップ店を閉鎖、書店は引き続きオープン  アマゾンがここ数年間で米国内に87店舗オープンした小規模のポップアップ小売店を、すべて閉めることにしたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。  キオスクとも呼ばれるこのポップアップ店は、いずれも床面積数十平方メートルの規模で、アマゾン製のスマートスピーカー、タブレット、キンドル用E...
アマゾン、子供向け定額サービス「Amazon FreeTime Unlimited」を日本向けにも提供開始 ~ 2年間破損故障無償取替対応「Amazon Fire HD 8 キッズモデル」も販売開始...  アマゾンジャパン合同会社は3月7日、3歳から12歳の子供を対象としたさまざまなコンテンツを定額で楽しめる「Amazon FreeTime Unlimited」のサービス開始を発表した。また同時に、破損や故障した場合でも購入から2年間は無償取替に対応するタブレット「Amazon Fire HD 8 ...
インプレスR&D「著者向けPOD出版サービス」がアマゾンでの累計販売額1億円突破  株式会社インプレスR&Dは2月20日、同社が提供する個人向け出版販売支援サービス「著者向けPOD出版サービス」を通じた Amazon.co.jp での累計販売額が、1億円を突破したことを発表した。2016年10月のサービス開始から、2年4カ月での大台達成となる。  著者向けPOD出版サービス...
オリジナル作品展示即売会「COMITIA127」企業ブースのフォトレポート  コミティア実行委員会は東京ビッグサイトで2月17日、オリジナル作品の展示即売会「COMITIA127」を開催した。上図のような出版社などによる出張マンガ編集部が111誌(媒体)持ち込みを受け付けていたほか、企業ブースの出展も27カ所、クリエイター向けのさまざまなサービスが紹介されていた。本稿ではデ...
【ニュース解説】アマゾンはニューヨークのどこを見誤ったのか?  ニューヨークは摩天楼の立ち並ぶマンハッタンから、東に川を渡ったクィーンズ区に広々とした「キャンパス」と呼ばれる第2本社を建て、2万5000人分の雇用を作り出すと謳い、“ビッグアップル”に乗り込もうとしたアマゾン。思わぬ抗議運動に尻込みし、計画を断念した。  アマゾンといえば、流通倉庫での労働...
米アマゾン、ニューヨークの新社屋建設を断念  シアトルの本社が手狭になってきたアマゾンが、国内のどこかに新社屋(以下HQ2)を建設し、5万人分の高給職を提供すると2017年9月に発表し、2カ所に分けたうちのひとつをニューヨークのロングアイランドシティにすると発表してから数カ月あまり、地元住民の猛烈な反対に遭い、ついに撤回を発表した。  ...
アマゾン、Kindleインディーズマンガの基金を2019年度も継続することを正式発表 ~ 人気度を基準に年間5000万円を分配...  アマゾンジャパン合同会社は2月13日、Kindleストアで無料マンガをセルフ出版できる「Kindleインディーズマンガ」で、作品の人気度を基準に分配する「インディーズ無料マンガ基金」を2019年度も継続することを発表した。2019年分として新たに総額5000万円を用意した。  Kindleイ...