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【編集部記事】業界標準電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」を推進するIDPF(本部:米国ワシントンD.C.)が来年1月にもWorld Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)との統合を目指す意向を表明した件について、電子書籍ビューワ関連現場の開発に詳しい英WebデベロッパーのBaldur Bjarnason氏が、数多くの問題点を指摘しブログにアップしている。
Bjarnason氏によると、問題は技術面というよりもむしろ、W3C側・IDPF側それぞれで山積みとなっている組織上の問題と、利害面での違いにあるとのこと。とくに、ブラウザベンダー側の利害と出版関係者側の利害は、まったく違うもので、仕様策定上で大きな障害と妥協を生み出してしまうだろうとのこと。
Bjarnason氏はこのままだと両者の組織統合は失敗するだろうとし、その解決方法として、”組織外”の開発提案コミュニティ団体を活用することを提案。たとえば、GitHub上で運営されている「Web Incubator Community」というW3Cへの提案を行なう独立提案団体があるが、それと相当する団体を出版界側でも作り、「W3Cを外から提案し続ける」体制にすべきだとしている。【hon.jp】
問合せ先:Baldur Bjarnason氏のブログ記事( https://www.baldurbjarnason.com/notes/thoughts-on-standardisation/ )