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2024年7月に正式オープンした新興の小説投稿プラットフォーム「ネオページ」について、ライターのふくだりょうこ氏に取材・レポートいただきました。
【こちらは株式会社ネオページの提供でお届けする記事広告です。】
【目次】
未来の天才作家たちを発掘・育成したい!
「読みたい人」よりも「書きたい人」が多い時代。街を歩けば書きたい人とすれ違うような世の中、と言っても過言ではないかもしれない。書店だけではなく、ウェブには何千どころか何万という作品が発表されている。
その中で「新たな才能」「新たなおもしろい作品」を探し出すのはあまりにも難しいものになりつつある。さらに「書きたい」気持ちはあるが、「新人」となると出会うのがますます困難になってくる。読者も出版社も新しい才能と出会うことに焦がれているが、難しい。そんな新たな才能と出会えるかもしれないのがネオページだ。
ネオページが目指すのは、読者と作家だけでなく編集者も作品づくりに関わりながら“育てて発掘する”共創型の場。出版社にとっては、読者反応や成長過程のデータが見える原作候補に早期アクセスできること、また投稿初期から編集が伴走することで作品完成度が高まり、企画判断や育成コストを抑えやすいことが大きな利点になる。
まだ見つかっていない「天才」を見出すネオページ
まずネオページとは一体どのような企業なのかというところから紐解いていこう。記事制作にあたり、代表取締役会長のイヴァン・ロウ氏とマーケテイング部の川端康寛氏に話を聞いた。
端的に言うと、ネオページとは「ソーシャルメディアを使って小説を読んだり、作家を育んでいくサービス」である。
ロウ会長らが中国で小説投稿プラットフォーム「起点中文網」を立ち上げたのは2001年のことだが、当初はただ文学作品をネットにあげて読者に読んでもらうのが始まりだった。そこから、オンラインで直接創作をしてみてはどうかと考え、すでに作品を出版している作家にアプローチ。オンラインで作品を公開してもらうプロジェクトをスタートさせた。
「日本にもたくさんの優秀な作者の方がいらっしゃるかと思うんですが、さまざまな理由で世に出ないということがあるかもしれません。ソーシャルプラットを通じて、その方たちの作品をもっと読者に届けていきたい。付随して作者の方たちがそれに伴って収入を得られるようなサービスにしていきたいと考えております」とロウ会長は語る。

ネオページでは小説にとどまらず、随筆であったり、戯曲であったり、総合的に文学作品を取り扱っている。
川端氏は「日本国内の投稿サイトでは、小説はジャンルとして大きくできているのですが、随筆を載せていらっしゃる方などはあまり多くありませんでした。僕らとしてはそういう方々も大きく広げて作品を提供できる場としてネオベージを昨年の7月からオープンさせていただいています」。
そんなネオページが大きく打ち出しているのが、読者と作家が共に作品を作っていく共創型のプラットフォームであるということだ。
「いろんな方々との出会いという部分も僕らとしては設けていきたいな、と思っておりまして、読者さんや作家さんとも直接お会いするということも進めています」と川端氏。
文学フリマやコミティアといったオフラインイベントであったり、地方で行われている文学賞などのイベントにも出向き、積極的に交流を図っている。
「これだけネットが発達しても、やっぱり直接お会いして交流することによって、勇気づけられることもあります。そういったところに対してのバックアップも僕らとしてはできれば、と思っています」と川端氏は力強く語る。
また、投稿者へのサポートも手厚い。ネオページの編集者が契約作家に伴走し、作品を作っていくのだ。
「作品自体に人気が出てから編集者をつけてより伸ばしていこうというサイトさんもございますが、僕らの場合、作家がつまずいたときにアドバイスをしたり、どういったトレンドが来ているのかとか、そういったところをお伝えすることによって、作家さんがどう書き始めればいいのかがわかります。作品を書き進めている中でも、その作品の良さについて話すようにしています」(川端氏)

伴走者がいることによって、作品を世に送り出す覚悟であったり、読者にどうやって届けていくのかというところも、作家に学んでもらう。作家を“青田買い”し、収益を上げられる書き手として成長できるところまで押し上げていくという仕掛けとしては大きな特徴と言えるだろう。
また、作家たちのモチベーションを上げるチャージ・課金機能といったシステムもある。川端氏は「作品自体を応援していくときに、やっぱりお金が大切というところもございます」と語る。
連載契約をすることによって、ネオページで作品を有料販売できるほか、読者から作家への応援として、チャージポイントというものがある。
作品自体がおもしろかったときに有料の作品であれば買ってもらう、投稿の作品に『ギフト』としてポイントを渡すことができるというシステムだ。
「有料販売できる作品や話が増えればその分収益化につながるチャンスも増えるので、例えば5万円、10万円と貯まってくればそのぶんバイトなどを休んで執筆活動により集中することができます」(川端氏)
作家を発掘という部分はもちろん、育てるという部分に大きなリソースを割いているのは、ほかのプラットフォームでは見られないものではないだろうか。
現在、投稿作品数は累計8300本。直近では【女性向け恋愛】ジャンルを中心に投稿・閲覧が伸びており、その中から「逆境を乗り越えて成長する女性」をテーマとした新カテゴリ「逆転ヒロイン」が生まれた。
「逆転ヒロイン」は、理不尽な境遇や不遇な立場から自らの選択と行動で道を切り開いていく女性像を描いた作品群で、読者の共感性が高く、感情移入されやすい構造を持つことから、中長編としての読了率やシリーズ化との相性も良い傾向が見られる。
こうした背景から、ネオページでは「逆転ヒロイン」を含む女性向け恋愛ジャンルにおいて、書籍化・コミカライズに適した作品が継続的に生まれている。そんなネオページ生え抜きの作家を、出版社や制作会社へアピールし、書籍化、コミカライズ化を目指していく。
最後に今後のビジョンについてロウ会長に聞いた。
「会社自体が、日本の市場においてまだ1年ほどしか経っていない新しい会社でもあるので、長い目で見て天才と呼ばれるような作家を発掘することを最終目標に置いています。これまでに約1億円規模の原稿料支援を行ってきましたが、今後もさまざまな形でコンテンツの発展と商業的価値の向上を推進し、より多くの才能と出会える場を広げていきたいと考えています。日本の作家と読者の双方にとって、価値あるプラットフォームとなることを目指します」
投稿者が求めるのは成長できる環境
一方で、実際に投稿をする側としてはネオページをどのように感じているのか、生の声をネオページの契約作家・D氏に聞いた。
まず、現在のウェブ小説市場をどのように捉えているか、という問いについては「バブルのようなブームは落ち着きつつあるが、それでもなお、新しいムーブメントが生まれており、市場は活気を保っている」という回答があった。
「出版不況と呼ばれる状況の中で、ウェブ小説市場は出版界の中でも最も熱い領域となっており、今後の歴史的な転換点において重要な役割を果たしていくのではないでしょうか。
私は、小説界隈で最も熱狂がある場所こそ、名作が生まれやすい土壌だと考えています。だからこそ、今のウェブ小説市場にはまだまだ大きな可能性があると信じています」
そんな書き手が投稿先に求めることについて「自分がこれまで以上に成長できる環境があるかどうか」ということだった。
「多くの人に読まれることで、作品の新たな可能性に気づけたり、読者や編集者の反応から、自分でも気づかなかった物語の一面を発見できたりする——そうした経験が、創作の大きな糧になると感じています。だからこそ、ただ発表する場ではなく、創作を深めていける『土壌』としての投稿先を重視しています」
この点において、ネオページは非常に求められるものにフィットした投稿先であると感じる。書籍化やコミカライズに際しても、恵まれたサポートが受けられているという回答があった。

「キャラクターデザインに関しても、自分の意図を丁寧に汲み取っていただき、コミカライズ側にも的確に意向を伝えていただけました。また、コミカライズ側からの要望も、自分にとってわかりやすく整理された形で伝えていただいており、非常に助かっています。
最近も、キャラデザインについて自分の説明が少し曖昧だったかなと思う部分があったのですが、それをうまく補って伝えてくださり、その後の追加の質問にも丁寧に対応していただけました。こうした細やかな連携と配慮のおかげで、安心して創作に集中できています」
ネオページの手厚さが伝わるエピソードではないだろうか。
ウェブ小説は「新しい才能が最も多く登場し続けている現場」
充実した作家が揃っているネオページだが、書籍化やコミカライズ等の提携を始めている出版社は提携先に何を求めているのだろうか。書籍化が進行中の株式会社ジーオーティーに話を聞いた。
「ノウハウや販売網など、お互いに補完し合え、メリットを得られる形で提携を進められることを第一に考えております」という回答があった。
そもそも、書籍化・コミカライズならではのメリットはどういったところだと考えているのか。
「すでに小説のファンである読者がいて、ある程度認知された状態で進めることができるのが最大のメリットだと考えています。また、ウェブ小説と漫画の両方のプラットフォームで展開することでより広くコンテンツの認知を得られると考えています」と複数のプラットフォームで展開できることもメリットのひとつとして挙げた。

ただ、デメリットも。コミカライズにおいて、原作者と漫画家の意向が調整できなかった場合は企画そのものが頓挫するケースもある。「双方が納得する形で進める調整力が、我々編集者に求められます。その業務が通常漫画家とのみ進める作品よりもリソースがかかる点がデメリットです」と原作がある場合ならではの点も挙げられた。
そんな株式会社ジーオーティーが捉えるウェブ小説の現場とは。
「新しい才能が最も多く登場し続けている現場だと思います。今後もここから次世代のコンテンツ業界を牽引する才能が生まれ続けるのではないでしょうか」
未だウェブ小説の現場は才能が溢れる人材がいる場として注目を浴び続けていることは間違いない。
なお、ネオページでは編集部の目的に応じて、候補作品の提案・スカウト、ジャンル特化コンテストの共催、刊行タイミングでのサイト内特集・読者キャンペーンなどの連携が可能となっている。
相談から企画化までの流れは「①問い合わせ→②候補作/目的のすり合わせ→③短期テスト施策→④企画確定」のシンプルな導線で、初回の候補作提案までは最短10営業日で対応できる。現在、24件の書籍化、コミカライズ化が進行中だ。
近い将来ネオページからムーブメントが起こる
ウェブ小説のブームが落ち着いてきたところで求められるのは、流行りものではなく、作家の独自性だ。「ひとりにしか書けないもの」を見出してくる必要性が出てくる。そんな中で、ネオページのように、青田買いをし、早くから作家の個性を生かし、育てるプラットフォームは今求められている作家像と親和性が高いのではないだろうか。
契約作家からも、投稿している中で成長できる場所として認識があるのは大きい。いずれネオページの作家から、新たなムーブメントを作り出せるはずだ。
問い合わせ
ネオページ掲載作品の書籍化・コミカライズに興味がある出版社は、以下の窓口までお問い合わせください。
株式会社ネオページ「カスタマーサービス担当」
メールアドレス: info@neopage.com
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