「出版契約書では翻訳版の電子書籍化は認めていない」「いや、認めている」米ロで作家vs.出版社が訴訟合戦

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【編集部記事】電子書籍&出版契約書をめぐる作家vs.出版社の訴訟合戦は、もはや欧米圏では当たり前の風景となっているが、米国の出版業界批評ブログ「The Passive Voice」がちょっと珍しいケースを取り上げている。

 記事で取り上げているのは、ロシアの作家Mikhail Bulgakov(故人)の名作「巨匠とマルガリータ」英語翻訳版を巡る、遺族と翻訳版の発行元Overlook Press(本社:米国ニューヨーク州)の間の訴訟合戦。遺族側によると、作家生前時の出版契約書では確かにOverlook Press社が英語に翻訳することを認めているが、電子書籍版については明記されていないため対象外であると主張。これに対し、Overlook Press側も反訴している模様。

 ただでさえ複雑な電子書籍&出版契約書の問題だが、それに翻訳権がからむと、ますます複雑化するという好例だろう。【hon.jp】

問合せ先:The Passive Voiceのブログ記事( http://www.thepassivevoice.com/12/2012/u-s-publisher-claims-right-to-publish-ebook-translation-of-the-master-and-margarita/

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