英チェーン、ウォーターストーンズが偽インディー店をオープンしてひんしゅくを買う

 イギリス最大の書籍チェーン、ウォーターストーンズ(Waterstone’s)がエジンバラにオープンする予定の”無印”の新店舗が、インディー書店と呼ばれる地元の小さな本屋さんと紛らわしい、さらに前言撤回したと批判されている。

 ウォーターストーンズのジェームズ・ダーントCEOは昨年、「地元のインディー書店が撤退してしまったような街に小規模の店舗を出す」と公表し、2014年から既にサウスウォルドなどの街に、その町の名を冠した店をオープンしてきた。オープン時の張り紙を読まなければ、ウォーターストーンズが経営しているとはわからない。

 だが、エジンバラ郊外ストックブリッジには既にゴールデン・ヘア書店(Golden Hare Books)が店を構えている。店のオーナーは、ヴィクトリア&アルバート美術館の元館長マーク・ジョーンズ。

 オープン4年で、児童書部門でイギリスの賞をとるまでになったゴールデン・ヘア書店のマネージャー、ジュリー・ダンスキンは「活気のある街なので。ここに開店したいのもわかります。ライバル店ができることより、店名が問題」と語る。同店は、SNSなどで地元のサポートを訴え、他のインディー書店と連絡をとりあっているという。

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ガーディアン紙:
https://www.theguardian.com/books/2018/may/14/waterstones-accused-of-breaking-pledge-not-to-take-on-independents

藤井太洋の頭の中
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NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。