フランス国務院、2012年に施行した「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律」を違法と判断

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【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランス国務院が現地時間6月7日、2012年に施行された「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律(Loi relative à l’exploitation numérique des livres indisponibles du XXe siècle)」は違法であるとの判断を下した模様。

 同法は、2000年12月31日以前に出版された書籍で現在流通していない絶版作品を、文化省認定団体が電子化権を強制取得し、電子化権を発行元出版社・フランス国立図書館にライセンスできるようにするもの。しかし、昨年11月、EU司法裁判所では、2名のフランス人作家からの訴えを受け入れ、強制取得(Opt-out)型ではなく、任意登録(Opt-in)方式であるべきとの判断を下している。

 今回、自国の国務院もEU司法裁判所に沿う判断を下したことで、同法を根拠にデジタル化作業を行なってきた書店組合Cercle de la Librairie(本部:フランス・パリ市)のベンチャープロジェクト「FeniXX」を含め、関連プロジェクト群が全面停止となる公算が濃厚となっている。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/economie-du-livre/ebooks-numerisation-des-oeuvres-indisponibles-la-fin-du-processus/

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