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【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が目次ページを作品後方に付けている作品を次々と販売停止処分にしている件について、正式コメントをサポートフォーラムに掲載しているとのこと。
英語圏のAmazon社では、今月から作品ファイル品質を監視するbotの運用を強化しており、修正されない場合は一時販売停止の対象となる。目次データの設置方法については、論理目次(本文中にあえて表示しないタイプ)とHTML目次(本文中に含めるタイプ)が2方式が用意されており、後者を使う場合は作品前方に置くことが強く推奨されている。しかし、「UI的に目次ページは作品の前に置かないほうがよい」との観点からHTML目次を作品後方に配置する電子書籍作家も多く、bot警告対象となった作家たちの間でちょっとした騒動になっていた。
サポートフォーラム上で、Amazon側は「目次を作品後方に付ける自体、罰しているのではない。目次データを乱用してページ数を意図的に膨らませたり、読みづらい作品を出している出版社がいるとの報告を受け、対応しているだけ」とし、作家たちの理解を求めている。
記事によると、Amazon社は昨年7月に電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」等で閲覧ページ数で作家報酬を算出する方式に切り替えたが、それには弱点(読者が実際に読んだページ数ではなく、単にめくり進んだページ数をカウントしていた)があり、それを悪用する出版社が出始めていたことへの対応だろうとしている。【hon.jp】
問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/03/14/amazon-comments-on-toc-crackdown-inadvertently-confirms-kindle-unlimited-page-count-scam/ )