電子書籍を“ビジュアルプログラミング”する時代が来る? 米Carnegie図書館の「My StoryMaker」ツール

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【編集部記事】技術・サービス革新が激しい電子書籍業界で、IT担当者たちの間で伝説となっているある一つのFlashアプリがある。それが、名門Carnegie-Mellon大学(本部:米国ペンシルバニア州)で5年前に制作された「My StoryMaker」という電子絵本オーサリングツールだ。

 電子書籍オーサリングツールは一般的に、ワープロ/DTPソフト/PowerPointを模倣したものが大半だが、このMy StoryMakerが模倣したのはSqueakなど、プログラミング入門教材としてよく使われる“ビジュアルプログラミング”環境だ。

 My StoryMakerでは、画面上でアイコン化された「主人公(character)」「対象物(object or charcter)」をドラッグ&ドロップで関連付け、「行動(action)」をメニュー選択し、設定した「目的(goal)」に達するまで、英文ストーリーと挿絵とページが自動生成されてゆく。終わったら、その結果をPDF絵本として出力できる仕組みとなっている。

 シナリオ・ライティングという作業をオブジェクト指向的に体験させるための子供向けツールであるため、プロ用途には使えないが、数年後の電子書籍制作環境がどのようなものになるか、予感させるには十分だ。現在も大学近くのCarnegie図書館のサイトで公開されているので、電子書籍システム関係者は一度遊んでみることをお薦めしたい。【hon.jp】

問合せ先:My StoryMakerのスタートページ( http://www.carnegielibrary.org/kids/storymaker/embed.cfm ※要Flash対応Webブラウザ)

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