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【編集部記事】Apple社(本社:米国カリフォルニア州)は現地時間の1月19日、教育業界向けにiPad・Macを中心とした電子教科書制作・配信プラットフォーム構想を発表し、関連ツール群を無料公開した。
Apple社は、教育機関や生徒たちによる経済的負担を大幅に減らすため、iPad向けに電子教科書を配信し、“教科書出版を大改革”することを提唱。その一環として、同日に1)Mac OS X 10.7用の電子書籍・電子教科書制作ソフト「iBooks Author」、2)iPad・iPhone用教育ポータルアプリ「iTunes U」、3)iPad・iPhone用電子書籍ビューワー「iBooks 2.0」を公開した。
Apple社はもともとiPad・iPhoneの「iBooks」アプリ内で電子書籍の販売を行なっていたが、基本的には一般書だけを取扱っていた。今後は1)のiBooks Authorを使うことで、出版社はインタラクティブな電子教科書をiBooks上で販売できるようになるとのこと。
なお、気になるiBooks Authorの電子書籍ファイル形式だが、基本的にはEPUB3形式ファイルに一部独自タグを加え、ファイル拡張子を「.ibook」に変更しただけのものであるとのこと。しかし、iBooks AuthorはあくまでもiBooksアプリでの閲覧・販売を想定した制作ソフトであるため、Amazonなど他の電子書籍販売サイト向けに有償作品を制作することはユーザー規約で禁じられている(ただし無料作品ならOK)。【hon.jp】
問合せ先:Apple社の発表会ビデオページ( http://www.apple.com/apple-events/education-january-2012/ )