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科学者として譲ってはいけない一線はどこ? 生データさえ、あれば――。研究の喜びと本質に迫る、カレンとクロエの物語。
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
RAW DATA(ロー・データ)
ペルニール・ロース(著)/日向やよい(翻訳)/羊土社
内容紹介
○ あらすじ ○
4年かけた研究成果が有名雑誌にアクセプトされ、バラ色の未来ヘ歩みだす若手研究者クロエ。同僚として祝福しつつ、少しの嫉妬心、なによりも自分の実験がうまくいかないことへの焦りが募るカレン。ふとした偶然からクロエ論文の齟齬が明らかになり、ラボは騒然となる...
おすすめコメント
池谷裕二氏(東京大学大学院薬学系研究科)推薦コメント
不正、虚勢、焦燥、欺瞞、背徳 ――研究者の実態があまりにリアルに書かれていてハラハラしながら読み進めた。そして最後に本を閉じたとき、改めて「研究は美しい」と感じた。多くの人に研究の本当の現場を知ってもらいたい。
大須賀覚氏(アラバマ大学バーミンガム校)推薦コメント
圧倒的な生々しさ。研究不正の誘惑に堕ちる者、危機に追い込まれるボス、巻き込まれるラボメンバー。結果へのプレッシャーが増す現代の研究世界のリアルがここに。正しい対処とは!? 研究者なら必ずしておくべき追体験のできる本。
● パート2「著者との質疑応答」より
「これは不正行為についての物語というより、科学者としての生き方の物語です。そうした生き方のもたらす感動はもちろん、苦難も描いてみようと思ったのです。小説の中心となるのは、キャリアの重要な転換点にいるふたりの科学者です。…(中略)もっとドラマチックな事件も実際に起こっています。日本でのSTAP細胞事件がありますね。日本の例では自殺という悲劇も起こっています。…(中略)何よりもまず、科学に携わることがどんなにすばらしく、刺激的かということですね。つらいことや激しい競争だけでなく、驚異にも満ちているのです。読者のみなさんにもぜひそれを体感していただけたらと思います。」
出版情報
発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784758112123
本体価格:¥1,600 (JPY)
ジャンル:海外翻訳 , 科学
刊行日:2020/03/16
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