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人は恋い、性に焦がれる――いくら年を重ねても。揺れ惑う心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
春、死なん
紗倉まな/講談社
内容紹介
老い、父と母、母と娘、男と女、「私」と誰か。どれもありふれた光景のはずなのに、どうして、こんなにも新鮮なんだろう。
――高橋源一郎
蔑みながら羨む。母という女を娘は否が応でも生きる指針にしてしまう。怖くて見られない心の奥を素手で摑まれた。
――中江有里
現役人気AV女優が描く「老人の性」と「母の性」、濃密な文章で綴られた衝撃作!
「春、死なん」
妻を亡くして6年の70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で、何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し……。
「ははばなれ」
母と夫と共に、早くに亡くなった父の墓参りに向かったコヨミ。専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、そこには母の恋人だという不審な男が……。
【著者プロフィール】
紗倉まな(さくら・まな)
1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。著書に瀬々敬久監督により映画化された初小説『最低。』、『凹凸』、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』『働くおっぱい』、スタイルブック『MANA』がある。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
紗倉まなさんはAV女優として有名ですが、実は高校生の時から文芸誌を購入してきた熱烈な文学ファン。既に小説2冊、エッセイ2冊を上梓し、映画化されている作品もあります。
本書はそんな彼女の文芸誌デビュー作。独特の観察眼に、各紙誌から既に熱い視線が寄せられています。見逃せない才能のデビューに、ぜひご注目下さい。
――担当編集者より
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784065185995
本体価格:¥1,400 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2020/02/25
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