《この記事は約 3 分で読めます（1分で600字計算）》
All Aboutグループのディー・エル・マーケット株式会社は3月25日、同社が運営するデジタル商品の販売サイト「DLmarket」を6月28日でサービス終了することを発表した。昨年10月22日に不正アクセスによる個人情報流出の可能性を発表（記事）、11月12日よりサービス提供を停止していたが、結局再開できず終了が決まった。
DLmarketはサービス停止後、再発防止策を講じるため外部の専門機関による調査・分析を実施してきたが、ユーザーにとって安心・安全な利用環境を提供するにはシステムの抜本的な作り直しが必要であることが判明したとのこと。それには相当な期間を要することや、市場環境など事業運営におけるさまざまな要素を総合的に検討した結果、サービス再開の断念に至ったという。
過去に購入したデジタルデータの再ダウンロードは、問い合わせフォームから受け付けている。商品購入時にDLmarketから送られた購入完了に関するメールから、可能な限り詳しい情報を記入して申請する必要がある。受付は6月28日12時まで。商品によっては、販売者の退会や販売終了、権利関係の都合によるファイルの削除にともない、再ダウンロードできない場合もある。
なお、個人情報流出の可能性があるのは、2018年10月17日22時05分から2018年11月12日21時50分のあいだに、DLmarketのクレジットカード決済ページにクレジットカード番号を入力したユーザー。つまり、不正アクセスによる個人情報流出の可能性を10月22日に発表したあともそのままサービス運営を続け、被害を拡大させたことになる。
流出の可能性がある情報は、クレジットカード番号、名義、セキュリティコード、有効期限。対象ユーザーは最大で7741件。また、決済非成立で「偽の決済フォーム」に誘導された可能性がユーザーが、最大903件存在する。漏洩の可能性があるユーザーには、経緯の説明や二次被害の注意喚起などを、順次メールで個別に案内している。
【サービス終了に関するお知らせ】弊社が運営する「DLmarket」は、2019年6月28日をもちまして、サービスを正式に終了することにいたしました。終了に至る経緯、お客様へのご対応などについてはこちらをご参照ください。https://t.co/hpQmE06u16
— DLmarket運営事務局 (@dlmarket) 2019年3月25日
ご利用いただいたお客様をはじめご関係者の皆様には、このような結果となり、多大なご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。本件についてのお問い合わせは下記サイトにて、お電話、メール、専用フォーム等で承っております。https://t.co/hpQmE06u16
— DLmarket運営事務局 (@dlmarket) 2019年3月25日
参考リンク
DLmarket
https://www.dlmarket.jp/
不正アクセスによる個人情報流出に関するご報告とお詫び（2018年12月25日）
