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一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)は3月25日、出版物の総合カタログサイト「出版書誌データベース」(略称:Pub DB)をオープンした。一般社団法人日本書籍出版協会(書協)が運営していた検索サイトを引き継ぎ、国内で発行された紙の書籍と電子書籍の情報を蓄積、約230万点が検索できるサイトになっている。URLは http://www.books.or.jp/ 。
Pub DBの前身である「Books」は、書協が「データベース日本書籍総目録」に蓄積していた現在入手可能な既刊情報約93万点を検索できるサイトだった。2018年4月1日に、書協のデータベースセンターとJPOの出版情報登録センター(JPRO)が組織を統合。2019年1月末には、書誌データベースのシステム統合が完了。Booksの管理・運営はJPOへ移管されていた。
今回のリニューアルに伴い、“現在入手可能な”という制限はなくなり、JPROに蓄積された全書籍約230万点の収録データが検索可能となった。また、フリーワード検索にも対応した。リニューアル後の詳細ページでは、JPROに情報が登録されていれば、表紙画像や内容紹介・著者略歴などの情報も閲覧可能となった。また、電子書籍版が存在する書籍は「電子版あり」というフラグが表示される。
詳細ページには従来どおり、アマゾン、楽天ブックス、セブンネットショッピング、TSUTAYAオンライン、HMV&BOOKS online、honto、紀伊國屋書店ウェブストア、Honya Club、e-honなど、オンラインストアへのリンクが用意されており、特定のストアに偏らない形で書籍が紹介できる。SNSシェアボタンも追加された。
JPROは、書誌情報の早期提供による販売促進を主な目的として事業展開している。2018年11月時点で、出版社がJPROに登録している出版情報は、配本数に対する登録率が61.7%、書籍のみでは66.3%となっている。今回のPub DBオープンにより、従来よりユーザーの利便性が高い情報を届けられるようになったため、JPROへの登録率は今後もっと高まっていくものと思われる。
参考リンク
出版書誌データベース(Pub DB)
http://www.books.or.jp/
JPO出版情報登録センター(JPRO)