英国で「デジタル経済法案」可決がほぼ確定、電子書籍にも公共貸与権が認められることに

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【編集部記事】現地報道によると、英国議会の下院は現地時間の7日に「デジタル経済法案(Digital Economy Bill)」の最終審議を終えた模様。結果、同法案は5月にも上院での再修正手続きを経て可決される見込みとなった。これにより英国は世界で初めて、電子書籍にも公共貸与権を認めた国になる。

  デジタル経済法案は、ブラウン首相および与党・労働党が昨年提出したインターネット市場育成・健全化を目的とした超大型法案。電子書籍がらみでは、1)公共貸与権の付与、2)著作者不明作品の暫定ライセンス化、など世界初となる試みが入っていた。7日の審議では結局、1)は残ったものの、2)は写真家団体などの猛反対にあい廃案になった。

 これにより、英国では公共図書館が、ダウンロード毎での著者報酬支払いを前提に、ネット上で電子書籍貸し出しサービスを始めることが可能になる。【hon.jp】n

問合せ先:英Guardian.co.ukの記事( http://www.guardian.co.uk/technology/2010/apr/08/digital-economy-bill-passes-third-reading )

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