代替ノーベル文学賞候補にN・ガイマン、村上春樹ら

 セクハラ騒動が発端となり選考員が不足し、今年のノーベル文学賞授与を見送ったスウェーデン・アカデミーに代わり、スウェーデンの文化人らが立ち上げた文学賞の最終候補が発表になったと英ガーディアン紙が伝えている。

 この賞は日程こそノーベル文学賞を踏襲しているが、少数の匿名の選考員ではなく、スウェーデンの図書館司書に指名権を与えた。こうして選ばれた47名の候補からインディペンデント出版社の発行人であるAnn Pålsson氏率いる専門家選考員が10月に残った4人の最終候補から受賞者を決めるという。

 候補となった“ファンタジーの巨匠”、ニール・ゲイマンはツイッターで「勝てなくても候補に残ったこと以上嬉しいことはない、この4人に含まれたことを誇りに思う」とコメントした。後の2人はいずれも女性で、カリブ海出身のMaryse Condéと、サイゴン生まれカナダ育ちのKim Thúyとなっている。

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ガーディアンの記事
https://www.theguardian.com/books/2018/aug/30/neil-gaiman-haruki-murakami-alternative-nobel-literature-prize

投稿者: 大原ケイ

NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。