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犬吠埼一介さんから「そのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだ」の献本です。
3回目の献本ですね。
犬吠埼一介さんからコメント
舞台は海べりの小国、エルメデ。この港湾国家では、人々が漁獲された魚や蟹を缶詰に加工して輸出する幅広い産業に従事して慎ましくも豊かに暮らしていた。
愛すべき日常。誰もが気分よく働き、彼ら自身の労働を称える勇ましい歌で街は満ちていた。だがそんなある日。港湾労働組合の第三課……労働者たちに紛れて、
平和な日常を維持監視する任務を持つニコルは、微かな異変を感じる。エルメデにおいて、まさに今、誰かが、日常を侵害しているのだ。そんな、ここはエルメデだぞ?!
だが彼はすぐに知ることになる。周到に張り巡らされた革命という罠が、すでに避けがたい形で炸裂し、街を覆うことになるからだ。
そして、ニコルは、レシカに出会う。
彼女は労働者の街であるエルメデにはまるで似つかわしくないような美女だった。
彼女は、ビルドの女だ。ビルドとは、エルメデの平穏を脅かす悪党……街を統治するアーキテクトたちへの憎しみと叛意をつのらせている「プロレタリアート」だ。
日ごとレールを通って山の上の統治区画へと向かうアーキテクト専用の高架鉄道を、燃える双眸で凝視するビルド。そんな彼を、レシカは、慕っていた。生まれてこのかた、ずっと続いてきた日常。その退屈さを疎んじていたためである。
ここに、ひとつの戦いが生じる。
エルメデの街を騒乱が包み込む。火の粉が舞う。ビルドとニコルの視線が交錯し燃え上がる。ニコルは思うのだ。この愛すべき日常を、ビルドなどには渡さないと。
そして、彼女も、だ。レシカもまた、奴などには相応しくない。自分こそが、エルメデの日常を守り抜く。レシカをビルドから奪ってみせる!
果たして、女を賭けた、港湾国家の趨勢を賭けた、男同士の戦いはいかに……?!
プロレタリア文学を下地にしたスパイ小説です。犬吠埼ナイン構想、三番目の章作品。
「そのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだ:旧版」に含まれていた作品を、豊富にイラストを入れて豪華版としてリニューアルいたしました。献本ファイルはmobiとなります。kindle端末やアプリでご覧ください。見出しを含めて4枚の口絵カラーがあります。閲覧時に端末が重たくてうまく表示されないことがありますが、数回戻って再度進むことで、問題なく表示されるようになります。
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