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オランダRoyal Philips系列のiRex Technologies BV社(本社:オランダ)は現地時間の8月24日、同社が欧米向けに販売を開始した電子ペーパー書籍端末「iLiad」のコンテンツ通信部分を、今年10月にも一般プログラマー向けに公開することを発表した。
今回公開が明らかとなったのは「iLiad」のネット接続/コンテンツダウンロード機能であるiDSプロトコルの部分で、同社ではこれをSDK(ソフトウェア開発キット)としてネット上で無償公開する予定だ。同社によると、これによって一般のプログラマーがiLiad専用ソフトを開発したり、逆にサードパーティ製品がiDSネットワークに乗り入れることが可能になるという。
従来、電子書籍端末はメーカー自身がソフトウェアやOSの仕様を公開することはなく、お互いの製品同士で互換性はまったく実現されなかった。今回の発表により、iRex社のコンテンツ通信プロトコルが今後電子ペーパー業界の標準規格となる可能性が出てきたことになる。
【関連サイト】
iRex Technologies社の本件に関する発表(英文)