デザインエッグ、「パブー」のリニューアル予定を発表 ~ ドメインやエディタの変更、縦書き対応、紙本出版機能追加など

パブーリニューアル

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 デザインエッグ株式会社は3月23日、運営する電子書籍の作成・販売サービス「パブー」のリニューアル予定を発表した。ドメインやエディタの変更、縦書き対応、紙本出版機能などが追加されたベータ版が、3月30日に公開される。

 パブーは、電子書籍の作成・販売を誰でも簡単にできるサービスとして、2010年6月に株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)が「ブクログ」内で開始(記事)。分社化、株式譲渡、事業継承などを経て、2019年9月以降はデザインエッグが運営している(記事)。

 従来、パブーのURLはブクログのサブドメイン(http://p.booklog.jp)だったが、今回のリニューアルで独自ドメインへ変更、常時暗号化される。新しいURLは https://puboo.jp で、これまでのデータはそのまま新サービスへ移行される。

 新エディタはEPUB 3出力に対応し、縦書きが可能となる。PDFファイルは、モリサワフォントで出力される。新エディタで作成した本は、1作品5000円(税別)で Amazon POD を利用した紙本出版ができる。プロ版の「外部サイト連携」は、冊数が無制限になる。連載機能、予約公開・タイムセールス機能、メールアドレス埋め込み機能、マイページカスタマイズ機能は廃止される。

 なお、従来は販売主体が著者という位置づけになっていたため、営利目的で反復継続取引を行う場合は、著者が住所氏名など「特定商取引法に基づく表示」をする必要があった(記事)。今後は、販売主体がパブーに変わるため、著者が住所氏名などを明かさずに済むようになる。その代わり、印税支払時に源泉徴収が発生する。

参考リンク

デザインエッグのプレスリリース(valuepress)

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著者について

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HON.jp News Blog 編集長 / NPO法人HON.jp 理事長 / 日本電子出版協会 理事 / 日本出版学会理事 / 明星大学 デジタル編集論 非常勤講師 / 二松学舍大学 エディティング・リテラシー演習 非常勤講師 / デジタルアーカイブ学会 会員 / 著書『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』(2015年・インプレス)など
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