『朔と新』いとうみく/講談社/2月4日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

『朔と新』表紙
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 事故で視力を失った兄は、走ることをやめた弟に告げる。
「伴走者になってほしい」。
 ブラインドマラソンは兄弟の絆を再生できるのか。

 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。

 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。

朔と新

いとうみく/講談社

内容紹介

朔と新 兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。

 中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。

 そんな新に、突然、朔が願いを伝える。

「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」

 激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。

 東京2020オリンピック・パラリンピックをむかえるにあたり年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った一作。

 日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された、児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし!

出版社からの備考・コメント

 校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

おすすめコメント

 日本児童文芸家協会賞を受賞したほか、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれるなど、幼年童話からYA(ヤングアダルト)まで児童書の世界でヒットを飛ばし続ける作家、いとうみくさん。そのいとうさんが今回テーマに選んだのは、ブラインドマラソンです。バスの横転事故で視力を失った兄、そのバスに乗る原因をつくってしまった弟。盲学校から1年ぶりに自宅に帰ってきた兄は、突然、マラソンを始めると言いだし、弟を強引に「伴走者」として指名します。近くて遠い「兄弟」という関係を超えて、ふたりは次の一歩を踏み出せるのでしょうか――。

 東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年。今だからこそ、読んでいただきたい一作が誕生します。読後、さわやかな風を感じていただければと思います。

――担当編集者より

出版情報

発行形態:ハードカバー
ISBN:9784065175521
本体価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:文芸小説 , 児童書/絵本
刊行日:2020/02/04

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