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借金の積もり積もること二百年、御家を救う唯一の手立ては計画倒産!? 浅田次郎節全開の笑って泣ける王道エンターテインメント。
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大名倒産 上
浅田次郎/文藝春秋
内容紹介
丹生山松平家三万石を襲いだばかりの若き殿様は江戸城で脂汗を垂らしていた。
――御尊家には金がない。
老中からの宣告に慌てて調べてみれば藩の経済事情は火の車であった。奇跡でも起こらぬ限り返しようもない額の借金に押し潰される寸前の弱小大名家。父である御隠居はこの苦境を見越して、庶子の四男である小四郎に家督をとらせたのだ。計画的に「大名倒産」を成した暁に、腹を切らせる役目のために……。
父祖から受け継いだお家を潰すまい、美しき里である領地の民を路頭に迷わせまいと、江戸とお国を股にかけての小四郎の奮戦が始まる! だが、大名行列の費用に幕府からの普請費、さらに兄が嫁取りしたいと言い出し、金は出てゆくばかりで……しかも、お家にとり憑く貧乏神まで現れて!?
親世代の逃げ切りと負債にあえぐ子供世代……と現代にも身につまされる物語が、 江戸の大名家を舞台に展開されます。
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784163911397
本体価格:¥1,600 (JPY)
ジャンル:文芸小説 , 歴史・時代小説
刊行日:2019/12/04
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