日本SGI、情報漏えい防止ソリューション「時限くん」を発表

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 日本SGI株式会社(本社:渋谷区恵比寿)は2月15日、業務上外部に提供する機密情報に対して、情報管理者が指定した条件でデータの消去や利用制限をかけることができる情報漏えい防止ソリューション「時限くん」の販売を開始した。

 企業や団体は業務上、関連会社や協力会社などのパートナーに機密情報を提示する機会が増加しているが、それにより重要な情報が漏洩する危険性も高まっている。こうした中、同社は、一定の時間が経過したら自動的に消去されるというようにデータを“時限化”して管理することが可能なソリューションを実現した。

 時限くんはファイル生成マネージャ機能を備える「時限くんライター」とそのクライアントである「時限くんクライアント」で構成される。時限くんライターは時限くんクライアントに対して情報の有効時限や利用回数、利用内容、利用端末などを規制することができる。

 具体的には、外部に提供するテキストやイメージなどあらゆるデータを、指定した日時や閲覧回数、受け取り後やオープン後の経過時間などで自動的に消去することや、書き込み禁止、複製禁止、画面イメージ保存禁止の管理機能を持たせることが可能。さらに、特定アプリケーションとして指定できるOffice 2000およびOffice XPの Word、Excel、Windows Media Player 9では、印刷、PDF化、編集、別名保存も禁止することができる。

 これまでの一般敵な暗号化/復号化ソリューションでは、復号化後の制御を実現するためネットワーク経由でオンライン接続されクライアント/サーバ環境が必要だったが、時限くんでは時限化された情報を閲覧できる専用のクライアントソフトウェアにより、オフラインの状態でも復号化、および復号化後の消去等の制御が行える。

 コンテンツ管理の有効な対応策が求められる電子書籍業界においても、同社の技術には注目が集まりそうだ。

 同製品は、株式会社エヌ・エス・イー(本社:大阪市西区)と式会社アイ・エックス・アイ(本社:大阪市淀川区)が共同開発した情報漏洩防止・外部管理ソフトウェア。エヌ・エス・イーとの販売代理店契約に基づき、日本SGIが販売する

 稼働環境はWindows 2000とWindows XPで、価格は時限くんベースセット(時限くんライターと時限くんクライアントのセット、保守料別)で15万円から。

【関連リンク】
日本SGI「時限くん」プレスリリース
http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2005/feb/zigenkun.htm
日本SGI ホームページ

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