米ペンギン・ランダムハウスが片手で読める新しいフォーマットを実験

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 米出版社最大手のペンギン・ランダムハウス傘下のインプリントであるダットンがベストセラー作家ジョン・グリーンの作品をボックスセットにしたミニ・ブックスの第1弾を発売したとニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。

 ダットンのYA部門の会長兼発行人のジュリー・ストラウス=ゲーブルは、オランダで人気のあるdwarsliggersと呼ばれる縦型のフォーマットを見た途端ピンと来て、アメリカでもどうやったら作れるか検討し始めたと言う。

 第1弾はYA小説で人気のジョン・グリーンの既刊済みの4タイトルで、大きさは携帯電話ほどで、薄い紙に印刷してあるため薄くできている。テキストは背表紙に対して平行に組まれ、片手で持ててスマホをスワイプするようにページがめくれるようになっている。

 もしこれが定着したら他の出版社も追随し、出版そのものが様変わりし、人々の読書形態を一変させてしまうかもしれない。ヨーロッパでは既にこの10年ほどで珍しくなくなり、ダン・ブラウンのベストセラーからアガサ・クリスティーの古典までがこのフォーマットで出ており、1000万部が売れたという。

関連リンク

ニューヨーク・タイムズの記事
https://www.nytimes.com/2018/10/29/business/mini-books-pocket-john-green.html

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About 大原ケイ 180 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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