ノーベル文学賞セクハラスキャンダル続報

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 ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミー会員のカタリーナ・フロステンソンの夫であり、写真家のジャン=クロード・アルノーは、2011年に起きたデートレイプ2件で起訴された。立件されれば禁固刑3年となる。判決は10月1日に発表される見込みだと、報道の自由と人権を推進するヨーロッパのDWアカデミーがそのニュースサイトで伝えている。

 今年初めに発覚したセクハラスキャンダルでは18人に上る被害者がセクハラやレイプなどの被害を訴えており、他にも、1996年からノーベル文学賞発表前に受賞者の名前を漏らすなどしていたことが発覚し、フロステンソン氏他8人の選考会員が辞職するに至り、今年のノーベル文学賞を選出するための人数が揃わぬ事態となり、来年の受賞者を2名にすることを発表している。

 アルノー氏はフランス人で、公判はスウェーデンで行われるが、検察官クリスティーナ・ヴォイトは「国外脱出の可能性があるので留置されるべき」としている。

関連リンク

DWの記事
https://www.dw.com/en/nobel-prize-scandal-prosecutor-demands-3-years-in-prison-for-jean-claude-arnault/a-45617488
ワシントン・ポストの記事(有料)

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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