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「Amazon Kindleパブリッシング・ガイドライン」日本語版が改訂され、バージョン 2018.2 になっている。改訂履歴には「Real Page Number の有効化(印刷版のページ番号表示)」や「MathML サポート(数式を記述するためのマークアップ言語)」など、以下の26カ所におよぶ改訂内容が列記されている。
- 「2.1.1 Kindle Create」を追加。
- 「3 フォーマットの比較」を更新: タイプセッティングの改善のコラムを追加。
- 「9.1 メタデータのガイドライン」を更新: 言語、タイトル、ページめくり方向を追加。
- 「9.3.8 埋め込みフォントを使用する」を更新: Kindle フォントのリストを削除。
- 「9.3.11 Real Page Number の有効化」を追加。
- 「9.4.1 サポートされている入力形式を使用する」を更新: タイプセッティングの改善サポートを指定。
- 「9.4.11 SVG 内にテキストを正しく表示する」を削除。
- 「9.4.11 サポートされている SVG タグと要素を使用する」を更新: タイプセッティングの改善サポートを取り込み。
- 「9.5.2 シンプルな HTML の表を作る」を更新: タイプセッティングの改善が複合表またはマイナスの余白をサポートしていないことを指定。
- 「9.5.4 タイプセッティングの改善による表機能」を更新: 大きい表が含まれる本はタイプセッティングの改善でサポートされない可能性があることを指定。
- 「9.6 MathML サポート」を追加。
- 「10 テキスト ポップアップ付きの固定レイアウトの本を作成する」を更新: この形式は現時点ではタイプセッティングの改善をサポートしていないことを記述。
- 11 および 11.6 を更新: タイプセッティングの改善がハイブリッド テキストを含むグラフィック ノベルをサポートしていないこと記述。
- 「12 ポップアップなしの固定レイアウト本を作成する」を更新: この形式は現時点でタイプセッティングの改善をサポートしていないことを記述。
- 「13 音声/動画を含む Kindle 版の作成」を更新: この形式は現時点でタイプセッティングの改善でサポートしていないことを記述。
- 「14 辞書の作成」を更新: この形式は現時点でタイプセッティングの改善でサポートしていないことを記述。
- 「15.1 タイプセッティングの改善について」を更新。
- 15.2 から 15.6 を追加。
- 「16 付録 B: タイプセッティングの改善でサポートされている属性とタグ」を追加。
- 「17 付録 C: Kindle Format 8 でサポートされる HTML タグおよび CSS タグ」を更新: KF8 が使用される状況を明確化。
- 「17.1 HTML のサポート表」を更新: と を追加。
- 「17.2 CSS のサポート表」を更新: text-align-last と unicode-bidi を追加。
- 「18 付録 D: メディア クエリ」を改訂: タイプセッティングの改善についての注意を追加。
- 「18.3.2.1 display:none プロパティを複雑な表で使用する」を削除。
- 「18.3.2.2 SVG 画像で display:none プロパティを使用する」を削除。
- 「19.2.3 目次エントリーのぶら下げスタイル」を削除。
「Real Page Number」や「MathML」以外では、タイプセッティングに関する改訂が多く目に付く。「改善された文字間スペース(カーニングおよび合字)や単語間スペース(より整ったハイフン処理と行間揃え)と優れたタイポグラフィにより、目は疲れにくくなり、読書のスピードも上がります」とのことだ。
参考リンク
Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングのヘルプ
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/
Amazon Kindleパブリッシング・ガイドライン(PDF)